新しい夫婦のあり方を-4
(うっ…)
またもや、一瞬、えずきそうになったが、頭の上から呻き声が聞こえ、智美は亨を見上げた。
「ううっ…」
自分の行為を満足げに見る亨と目が合った。
今まで、肉棒への奉仕行為中に亨の顔を見ることはなかった。
(気持ち良さそう…)
亨のとろんとした表情を見た智美は、口内に広がる匂いが気にならなくなった。
(そんなに嫌じゃないかな…)
智美は気持ちの持ちようだったことに気づいた。
今まで毛嫌いしていたその匂いと味が嘘のように舌に馴染んでいた。
「気持ちいい?」
智美は亨が発した液を自身に取り込む悦びを味わいながら聞いた。
「ああ、いいぞ…。そ、そのまま、こっちを見ながら続けてくれ」
「はい」
亨の反応に気をよくした智美は、亨の歓喜の表情を読みながら、亨が悦ぶように亀頭の裏から竿の根本まで舐め進み、睾丸を持ち上げてその裏まで舌を這わせた。
「ううっ…、そこだ…」
たまに行くソープランドでも、そこを舐められことを好んでいた亨は、思いも寄らなかった玉の裏の刺激に、呻き気味の声を洩らした。
玉裏の匂いはさらに刺激的だったが、今の智美には関係なかった。肉棒を扱きながら、左右の玉を交互に口に含み舌で転がした。
「ほううっ…、た、たまらん…」
亨の前立腺が刺激されたことで、鈴口から新たな液が滲み出てきた。それが雫となって落ちる前に、智美はパクりと亀頭を咥えると、その風味を味わいながら顔を前後に動かし始めた。
「んぐっ、んぐっ、んぐっ、こ、このまま口の中に出して…」
亨への奉仕に悦びを見出だした智美は、一旦肉棒から口を離すと、亨のさらなる望みを叶える言葉を口にした。
「いいのか?だったらこのまま出すのは勿体ない。本番してからフィニッシュを口で受けるのはどうだ」
亨がこれまで何度もAVで見たシーンを口にした。これまでの智美ではとても望めないことだ。
「凄くエッチで楽しそうね。うふふ、おまんこで楽しんでから一杯口に出してね」
一皮剥けた智美は嬉しそうにと同意した。
「智美ー!」
興奮した亨は智美を押し倒すと、卑猥な下着に手を掛けて性急に脱がした。
「ああん!待って待って、破けちゃうじゃない!」
薄い布地だ。智美は夫婦の新たな性活の切っ掛けとなった下着が心配になった。
しかし、興奮した亨はそれどころではなかった。智美の足を強引に開き、イキリ勃った肉棒を握り締めてトロトロに濡れた淫らな穴に突き立てた。
昼前から自身の指とローターで擦られた淫らな肉穴は、受け入れ準備は万全だった。
ズッニュウッ!
「やああああん」
その一撃で智美の心配顔は瞬時に悦びの表情に変化した。
「ああん、嬉しいぃぃ、あああん」
多すぎ潤滑油に導かれた肉棒がさらに奥に侵入した。自分の指では味わえない肉襞を擦り女体が犯される快感に智美の女体はのけ反った。