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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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新体制-3

「梶原さん、唐突ですが、佐川明子と小渕愛子の張り付け事件の件、犯人に心当たりはありますか?」
回りくどい話は一切なし。ストレートに聞いた。
「まぁ、私も疑われて当然だとは思いますが…」
先読みしてニコッと笑った梶山。
「別にあなたを疑ってる訳ではありません。あなたの事件当日のアリバイはこちらで確認済みですし、あなたが城南市市長として懸命に活動して来た事は知ってます。あなたは例え市長から落選したとしても、違う立場で同じように城南市に尽力するおつもりだったのでしょう。わざわざ彼女らに復讐をしてまで市長に返り咲こうとはしないはずです。現にもうそういうNPO団体を立ち上げようと動いてるみたいですし、ね。」
梶原はさすが、と言った表情を浮かべた。
「もうそこまで調べてるんですね。さすがです。私はどちらかと言うと、市長に落選したのはいいきっかけだと思ったんですよ。なぜなら市長と言う立場上、色んなしがらみがあり自分のしたいことが100%できる訳ではない。そこにずっと不満を抱えていました。だがみずから代表を務めるNPO団体なら市長よりも遥かにしたい事を出来る。本音を言えばこのままNPO団体の方に集中したかったとこなんですよね。」
「あなたはそう言う人です。常に前を向いて歩いて行く人。不正を働いた2人に対しても恨みなど持っていないのではないですか?」
「まぁ、人間ですからふざけやがってと言う気持ちは持ちましたよ。しかし不正は必ずバレる。そして2人は罰を受ける。それでいいんじゃないかと。恨んだ所で何も生まれない。それは上原さんが一番良く知っている事ですよね?その信念は常々桜にも言っている事です。」
すると桜は秘書と言うよりも娘の表情でニコッと笑いながら梶山に言った。
「そう。父も上原さんの大ファンなんです。常々、上原さんのよいになれ!人を憎むな。憎しみからは何も生まれない、そい言い聞かせているんですよ?今日だって上原さんに会えるって昨夜からソワソワしてましたし!」
梶山は動揺を隠せない。
「そ、それを言うんじゃないよ…」
頭をかく梶山もすっかり父親の姿になっていた。

若菜は穏やかな表情を見せていた。
「私は罪を犯してその事を覚えました。でもお二方はそう言う信念の元に生きてらっしゃる。私なんかよりもずっとずっと素晴らしい方ですよ、お2人は。」
そんな事はないと謙遜する2人を笑い飛ばした若菜。少し感慨深げな表情を見せた。

(夢だったなぁ…。お父さんとこうして一緒に仕事をする事が…)
2人を見ていると自分の夢であった事が目の前にあるような気がして胸が温かくなった。
「これから力を合わせて、連携して城南市をもっともっといい街にしていきましょうね。」
「はい。」
3人は固い握手をして別れたのであった。


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