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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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新体制-2

会見は無事終わり、梶山の復帰は概ね好意的に受け止められていた。城南市に再び起きた黒い汚点。それを解決出来るのは梶山しかいないと言う市民の声が圧倒的であった。若菜も梶山の存在は知っていたが、会った事はなかった。若菜は会見を終えたばかりの梶山に会いに行った。

「失礼します。」
市長室に入る若菜。梶山はまるで部下が上司を迎えるかのような姿勢で若菜に歩み寄る。
「これはこれは上原若菜警視総監様!お会い出来て光栄です。」
両手で握手を求めて来た梶山に手を差し出す。
「初めまして。警視総監の上原若菜です。市長復帰おめでとうございます。期待しております。」
「ありがとうございます。でもめでたい訳では…。あ、いや、どうぞお座り下さい。」
「失礼します。」
2人はソファに座る。
「桜、コーヒーを。」
「かしこまりました。」
秘書であろう。まだ20代前半だろうか。落ち着いた感じの美人だ。そんな秘書を見て若菜は思った。女性秘書で失敗した梶山がまたなぜ女性秘書を雇ったのかと。そんな若菜を見透かしたかのように梶山は言った。
「彼女は秘書の山岸桜と言います。私の孫です。」
「お孫さん??」
「はい。娘の娘です。身内ならあんな背信行為の心配もありませんしね。それに私はやはり女性の社会進出は重要な事だと思うのですよ。桜には願わくば将来この城南市の市長になってもらいたい。その為に私が城南市に対してどのような事をしているのか、近くで見せる為に大学を卒業したばかりですが秘書として迎え入れた訳なんです。」
若菜の表情が明るくなった。
「そうなんですか。それは素晴らしい事ですね。それに今回女性市長で失敗してますから、挽回するチャンスでもありますね。」
「全くだ…。」
梶山が溜息をつくと、桜がコーヒーを持って来た。

「失礼します。」
コーヒーを置く桜。
「ありがとう。桜さん、あなた将来城南市長になるの?」
若菜は唐突に聞いたが、迷いな答えた桜。
「はい、なりたいです。」
ニコっと笑った若菜は桜をジーっと見ながら言った。
「じゃあライバルね。私もいつかは城南市の市長をやりたいの。」
「えっ…?」
驚いた様子の桜。しかしその目には敵意は感じられなかった。お互い。

面食らっている桜に若菜は聞いた。
「城南市、好き?」
「はい。大好きです。私生まれてからずっとこの街で暮らして来ました。この街の全てが好きです。特に街の小さな公園が大好きです。パパと一緒に遊具で遊ぶ子供達、それをニコニコしながら見つめるママ。私が一番好きな光景です。」
若菜は更にニコっと笑う。
「そう♪私も♪」
その笑みに固かった表情が和らぐ桜。
「私にとって上原さんはヒーローです。城南市の事を人生をかけて守って来た、そして今でもこうして守ってくれてるヒーローなんです。私今、実は物凄く緊張してて、物凄く感動してるんですぅ!だってずっと憧れてた上原若菜さんが…ここにいるんですもん!!」
桜は急にイチファンになったかのような姿を見せた。
「大袈裟よ…」
「いえ、ヒーローなんて言うありふれた言葉では言い表せない存在なんです。」
「ハハハ、ありがとう。期待してるからね?あ、でも市長選挙で争う事があったら容赦しないわよ?」
ウインクした若菜に桜はメロメロであった。
「上原さんが出たら私は出ませ〜ん!」
「えっ?アハハ…」
段々照れて来た若菜。しかし桜が素直でいい子で、そして城南市を愛している事は十分に伝わって来た。
「桜ちゃん、今度ランチしに行きましょうね♪」
「は、ハイッッ!!」
もはやキラキラした桜の瞳が眩しく感じて来た。

桜はその後、梶山博之の隣に座り若菜との会話を聞いていたのであった。


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