第三話 悪魔撃墜-2
≪悪魔の来襲≫
「気分はどうかな?」
気がつくと、手錠を掛けられ、ソファーに寝かされていた。
「こ、これは何よ!」
「まあ、そう怒るなよ。」
男は隣で勝手に水割りを作って飲んでいた。
「冗談はやめて、あっ、痛っ…」
雪江は飛び起きて男に突っかかろうとしたが、逆に男に突き飛ばされ、ソファーから転げ落ちてしまった。
「な、何をするのよ」
ソファーとテーブルに挟まれて狭い上、雪江は体が痺れているので力が入らず、手錠を掛けられているので、ひっくり返されたカエルのようにもがくだけで、起き上がれない。
「はいよ」
「あ、や…」
男は雪江の口におしぼりを押し込んできた。
「ちょっと待ってろ。水割りを飲んだら、相手をしてやるから」
「うぐうぐ…」
もがけばもがくほど、スリットの入ったドレスは裾が乱れ、太腿の奥まですっかり露わになっていた。
「Tバッグか、よく見えるぜ」
「ふ、ふ(ふざけないで)…」
雪江は裾を押さえようとしたが、狭くてどうにもならない。
ニヤニヤ笑っていた男はグラスをテーブルに置くと、「さてと」と言って雪江の手を掴むと、「よいしょ」と引き起こした。
「ふぅー」
カウンターに寄り掛かった雪江は口に押し込まれたおしぼりを抜きとり、大きく息を吐いたが、男は次なる悪戯を仕掛けてきた。