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マカオに沈んだ榊亜希子の悲劇
【レイプ 官能小説】

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マカオに沈んだ榊亜希子の悲劇-10


しかし、狭いようでもマカオは広い。しかも、サウナを売りにした高級ホテルはいくつも建ち並んでいる。

どこから探していいか分らないが、これもギャンブルだ。

風間は高そうではあるが、いかにも怪しげな感じのするホテルに足を踏み入れた。

「ニーハオ」、こう挨拶すれば、宿泊客かどうかは問わない。ベルボーイからは「ニーハオ」と返ってくる。風間はエレベーターに乗り込むと、サウナのある上層階のボタンを押した。

ガラス張りのエレベーターから見える夜のマカオはきらびやかだ。こんなきらびやかな世界に、人には言えない世界があるのか・・そうこうするうちに、エレベーターが停まり、扉が開いた。

廊下の先に見えるフロント、その奥にはラグジュアリーなソファーにシャンデリア。近づくと、スーツ姿の男性がいきなり「コンバンワ」と日本語で声を掛けてきた。彼らからすれば、中国人なのか日本人なのか見分けがつくのだろう。

「お仕事、お疲れ様です」とおしぼりを差し出し、ウエルカムドリンクの後は、さっそくシステムの説明、それも全て日本語だ。

渡されたホステスリストには写真とその横に中国、台湾、韓国、ベトナム、ヨーロッパ、アメリカ…国籍、それに料金が書いてあった。勿論、日本人もいるが料金が他の国の女の倍だ。

「日本人、特別ね」
男はニヤッと笑っていた。

風間はそのリストの中から、榊亜希子に似た女性を選んだ。

「あなた、目が高いね。素晴らしい女性、bPよ」
男は再びニヤッと笑うと、準備が出来たら呼ぶと言われ、大浴場に入ったが、そこはまさに男性天国だ。ビキニ姿の女性たちが大勢待機し、どんどん売り込んでくる。

ここで女性を選んで、奥の部屋に消える男もいた。

10分程して「ミスター、カモン!」とスタッフが呼びに来た。

案内された個室に入ると、「ありがとうございます」と女がきれいな日本語で迎えてくれた。

部屋は薄暗いため、はっきりはしないが、顔立ちは榊亜希子に似ていた。そして、ドレスを脱ぐと、太腿には牡丹の刺青があった。

捜索が目的だが、いきなり用件を持ち出しても警戒されるだけだ。サービスを受けたが喘ぎは日本語、本当に日本人らしい。



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