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砂漠の薔薇
【女性向け 官能小説】

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-3


軽い寝息を立てながら、彼の体内時間では夜中なのを苦笑する。

もう、お互いの着替えを色っぽいとは思わない。
恥ずかしいとも思わない。

口紅を塗った唇で、そっとコーヒーを飲んだ。
そう言えば・・・・
私の化粧した顔をこーちゃんが最後にみたのはいつだっけ?

お互いが顔を合わせるのはもっぱら休日で
今はお互いに平日の疲れをとるために休日は出かけることもなくなった。

家にいる時は昔から化粧をしない。

淹れたてのコーヒーにミルクと砂糖を少し入れて
テーブルの上に置いた更新の手紙をもう一度横眼でちらっと見る。
昨日私が置いた位置からずれているという事は
こーちゃんも見たって事だ。

飲みかけたコーヒーは半分残っていたけど時間だ。
そのまま流してカップに水を張った。

「帰ってから洗おう」

後回しにされた洗いものは、このマンションの更新をどうするのか
こーちゃんとの関係をどうするのか・・・
後回しにしたその気持ちに似ていて

「昨日、起きて待っているべきだったかなぁ」

更新、どうしよう。


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