外国で-3
「あたし、もう駄目。しばらく女、休みたい。おっぱいとか、子宮とか、再起動したい。」
さくらちゃんはおかしなことを言った。
「子供の頃のさくらちゃん、抱いてみたかったな。」
「裸の写真、あったかしら。」
「巨人になった時のさくらちゃん、昔のままだったね。」
「まだ完成してないんだもの。」
「完成?」
「そう。物質化がまだ下手なの。でも、多分間に合わない。あれでやるしか無いんだわ。」
「あれでやるって、僕はあのさくらちゃんの、あそこが大好きだけど。また中に入れて欲しい。」
「その『やる』じゃなくって、戦闘。でも、喜んで入れてあげる。」
「戦闘って、何?」
「言っちゃうね。日本にもうじき怪物が現れるわ。それから、世界中に。」
さくらちゃんの汗が乾いて、においが濃くなってきた。伸びた腋毛の辺りが、ものすごくにおってきた。反射的に僕はこのにおいで勃起するようになっていた。
「え? またするの? 痛いけど、いいわよ。精子、全部ちょうだい。」
僕は挿入した。しかし動かず、
「どんな怪物?」
「分からないの。でも、現れることだけは分かってる。エネルギーが高くなってるから。まず、日本よ。」
さくらちゃんのほうからゆっくり腰を前後させた。
「怪物はね、モラルの低下した人間の思いが生むの。それを使っている集団もいるのよ。ねえ、あたし、漏らしてない? あそこが感じなくなっちゃった。」
「少しずつ漏れてる。」
「いや! 宣男君、お願い。位置、変えよう。」
ちょろちょろと垂れ流しながら、さくらちゃんは、体を上下反対向きにさせ、お尻を僕の顔に乗せた。腋のにおいどころではなかった。
「玉袋、大好き。うん、柔らか。あたしたちは、それに対抗する団体なの。物質化させた巨人で、怪物を倒すの。でも、まだ成功してなくて、でも、あたし、宣男君に会いたくて、日本に行っちゃったの。ねえ、お尻の穴、舐めて。」
「怪物が出るのを止める方法は?」
「人がモラルを高めることだけど、そんなこと、急にはできないわ。男の人って、袋の裏、お尻の穴までつるんと何にもないのね。羨ましいくらい。」
さくらちゃんが僕のそこを舐め始めた。
「さくらちゃんのほかにも、巨人がいるんだね。」
「うん。当分、あたしだけなんだけど。宣男君、一緒に戦おうよ。」
「巨人になって?」
「巨人のあたしと一つになって、あたしを動かすの。宣男君、空手、できたよね。」
「いつの話だよ。無理やり習わされてたけど、スポーツとか喧嘩とか、嫌いだもん。」
「大丈夫。あした、練習してみようか。ああ、うんちしたくなってきたけど、腰が立たないみたい。連れてってくれない?」
目と鼻の先にある肛門が動いている。このまま出されては大変だ。どうしよう。
ベッドの横の、手の届くテーブルの上に、水晶玉があった。僕は素早くそれを摑むと、さくらちゃんの肛門に力一杯押し込んだ。
「ぎゃあ、痛い! あ、何入れたの? それ、もしかして」
さくらちゃんのお尻の穴から光が射した。