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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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3月:ホワイトデー-6


「ほのかっ」

私の名前を呼びながら私を抱きしめて腰をふる。

「んっんっ」

2人の吐息と、ぐちゃぐちゃと秘部が重なるいやらしい音が
静かな部屋にこだまして汗臭い。

1ミリも隙間がないように抱きしめあって
お互いの汗と唾液と体液が混ざり合う。

お互いがお互いの快楽のために存在する。

貴方しかいらない―――

そんなことさえ錯覚してしまう瞬間だった。

「ほのか」

漂う意識の中でもう一度呼ばれたその名前に
意識よりも心が反応した。

すき―――

そう思えるあなたが愛おしい。

私たちは同時にお互いにお互いを捧げた。


2人でごろんとベッドで寝転んで荒い息を整える。
「気持ち、良かった・・・」
「私も」

何かゴソゴソ動いているなと思ったら小川くんの手で
私の手を見つけ出してギュッとにぎった。

「ほのかさん、好きだよ」
「私も。好き」

もう1度ぎゅっと私の手を握ると言いにくそうに言葉を切り出した。



「ほのかさん、話があるんだ―――」


3月の花:桃
花言葉:あなたのとりこ




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