あなたは平凡な男子校生。(7)-1
「まず下からよ」
姉の白香が言うと、頬から首筋にかけてを赤く染めていた蒲生紅香はしばらく
紅香が手にしたスカートを手にして、紺のニーソックスで突っ立ち、どこに置こうかという思案顔を見せると、すぐさま蒲生白香が、今度は末妹の桃香に命じて回収させた。
蒲生桃香は幼い顔ににこにこと邪気のない笑顔を浮かべ、白のスカートを手に紅香の傍に立っていた。姉が次に脱ぐものを受け取ろうと、待機しているのだ。
「はやくはやくゥ〜♪」
と、まるで遠足に行くとでもいうように、姉を無情に急かしていた。桃香にそのつもりはなかったのかもしれないが、それは蒲生紅香に、姉の白香の冷ややかな視線に重なる、さらなるプレッシャーとなったようだった。
姉のスカートを胸に抱え、トレーナーを待つその姿は、また、まるで餌をねだる子猫のような可愛らしさだった。が、子猫にしては不釣合いな、年齢の割にけっこうなボリュームを見せる黄色のTシャツの胸のふくらみが、あらためてあなたの目を引いた。長姉・蒲生白香はもう、十分な巨乳、いや爆乳であることはわかっていたし、鋭そうな彼女に気づかれるのがいやだったから、あなたは彼女のほうに視線をやらないよう意識していた。が、目の前は、あなたにあらためて悟らせるに充分な光景だった。
(ここは、巨乳の巣なんだ――)
と。さて――。
上だけ青のトレーナーの頼りなげな風体の蒲生紅香であったが、やがて、あなたたち三人の視線と場の緊張感に観念したように、それもたくし上げて脱ぎ、妹に手渡したのだった。
(凄い‥‥)
あなたは息を呑んだ。あなたの想像を超える巨乳のボディが、目の前に現れたからだ。あなたの下半身は、素直に反応した。
服の上からでもなかなかの豊乳だったが、白香があの日言ったとおり、彼女は着やせをするタイプらしい。正統派美少女は、その清楚な顔からはイメージできないほどのバストを有していた。そのバスト乳房を守る質素な白いブラジャーは、しかし、それ自体かなりの大きさだった。そのアンバランスなほどのふくらみは、あまりにも挑発的だった。