あなたは平凡な男子校生。(5)-4
しかし――。
あなたはまだ、事態を現実と受け止められないでいた。あのベランダの美少女。あの次女のあの豊乳を、あなたが調教するなどと‥‥。
手順は白香によりあらかじめ教えられて――決められていた。今日は身体測定を行なう、とのことだった。主役‥‥というか、紅香の体を、つまり、おっぱいやら何やらかにやらのサイズを、検査-測定する係は、白香は当然のように、あなたに振ってくれていた。が。
「うふふ、海田くん、ワクワクしてるでしょ。あの紅香の裸が、もうすぐ見れるのよ」
蒲生白香の顔がアップになった。にんまり笑って、あなたの顔を覗き込むようにしてきていた。
「べ、別に、勝手がわからねーだけだよ」
あなたが彼女から身を離し、口を尖らせて反駁すると、白香はにまにま笑ったまま言ってきた。
「あ、見れる、だけじゃないね。安心して、約束は守るから。最初はわたしの指示に従ってもらうけど、そのうち好きなように触らせてあ・げ・る♡」
どうも、この白香といると調子が狂う。
というより、口では彼女には勝てないという事実を、あなたは悟りはじめていた。