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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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支配者から逃れた先に待っていたのは、支配者でした-3

 登校時間帯よく一緒になるなぎなた部の今日子先輩、上背が高いこともそうだけど、この人すっごい筋肉っていうのかイイ身体してるのよね、男子柔道部員並みの肩幅なのに、きりりとしまった腰のくびれ、制服のスカートはまるで彼女の大腿四頭筋を隠せてないところが身妙にも色っぽい、それで居て男が近寄りがたいくらいのスラブ系の顔立ちの特徴が良く出ていた。そのアンバランスさはリカちゃん人形とバービー人形をバランスさせて、筋肉で鎧ったみたいな、栞理ちゃんは決して本人の前では言わないけれど『バタ臭い美人メスゴリラ』そのとおりだよ。
「今日子先輩おはようございます」
「よ、はよ」
「そういえばまだ先輩と防具稽古ってしたことなかったですねえ、今度稽古つけてくださりませんか」
 順子が稽古するのって、今まで入学してから二ヶ月間栞理ちゃんばっかりだったから、先輩たちの稽古の邪魔したりしたら駄目なんだよって栞理ちゃんが止めて、やらせてもらえなかったから、
「順ちゃんにはまだ早いよ、先輩の足引っ張るだけですわ、警視流との異種格闘試合のことを覚えておいででしょう?」
 やっぱり心配そうな顔して、止めてくる栞理ちゃんだ、確かに彼女は今日子先輩との同門で、指導も的確で、優しいのだけど、時々重くも感じられたの。
「でも、たまには、実力試してみたいし」
「先輩の時間削るの失礼ですわ、それにこのわたくしがしっかりと……」
「いーぜ、順子、対手してやるよ」
「な、なにをおっしゃるんですか、後輩の指導はわたくしが……」
 先輩の目があたしたちを射すくめる、
「ほんとうにそう思っているのか栞理」
 このときのことは順子には言われている意味がよくわかっていなかったの、でもそれに気が付いていない振りをしていることが、あたしには分かっていた、栞理につけ込んでいるのは誰なのかを、
「あたりまえでしょう、同じ同門で稽古を続けてきたではありませんか」
「そんなとってつけた理屈なんかどーでもいいよ、オレが順子とやってみたいってだけ、お前の愛弟子がどこまでできるか、順子はどーなの?」
「……栞理ちゃんゴメン、腕試しさせて」
「な、じゅ、順子ちゃん……わたくしの指導では足りないと」
 栞理のことは忘れて、憧れの鈴木今日子先輩と試合稽古ができると、少し胸が躍る、この人の強さは粘りにあると思うから、硬いだけじゃない、しつこいくらいでいてキレのある、そーねえ武士それも野武士っていう、腕前だけで駆けていくような頼もしさが彼女にはあるから、眩しくてさ……
「放課後、稽古場で待つ」
 死臭がツンと鼻を刺激する、殺気にはにおいがある、嫌な匂いじゃなくって栞理からも感じられるとっても甘く芳しい女性独特のいいにおいなの。粘っこくあたしをにらみ付ける栞理のことが見えなくなるくらい、彼女の何に火を灯したのか気が付かないんだね、勝負に魅せられていてさ。あたしには、順子はママからお前は駄目な子なんだから言うことを聞いていればいいんだって言われてきたから、自己肯定感がない、その穴を埋めようと必死になるだけ、しないと駄目、ダメになる、、ダメはいや、絶対に成し遂げる、成し遂げない自分は死んだほうがまし、だから見ていてね栞理ちゃん、君に見ていられる勝負をするから、例え負けたとしても、無様な内容にはしないからね。


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