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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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やって、やられて、やり返して-3

 品川駅東口をでて横浜方向に歩くと、慎二お兄様が指定したとおりの車で待っておられて、助手席に乗り込み、「ドコにデートに連れて行ってくださるんです」自信満々に振舞ったの。
「人気の無いところがいいな、こんな毒のある話、誰にも聞かれたくないだろう」
 中央防波堤外側埋め立て処分場という聞いたことも無い東京の最果ての地、土埃が潮風に舞い、時折トラックやダンプが行きかうんだけど、誰の暮らしの気配も、何も無い場所なの、ここがデートの場所とも想えないし……
「降りようか」
「……ここ、どこなの?」
 おりようなんていわれると、何をされるのかわからない気がして、彼に尋ねる、
「東京という大都市のゴミ捨て場」
 勝手に一人車を降りた彼は、車外でタバコに火をつけ、そしてあたしに背を向けたままだ。
 一人車内に取り残されると、少し寂しく、慎二お兄様に言われたように、車を出たの。
「どうしてこんな寂しい場所に」
 でも質問には答えてくれず、
「何も言わずコレを飲むんだ」
 手渡されたのはいわゆるアフターピルだった。
「コレ飲まないなら、ここで殺して埋めるつもり? だからこんな場所につれてきたんでしょ」
「馬鹿なことを……ちゃんと理由がある、誰にも聞かれたくないから人気の無い場所を選んだだけだ。君には語学の才能がある、だから君を手元に置いておきたかった、君には外交の仕事をさせたいのだ、今日本政府は戦略として統一諜報機関を作る動きが芽生えつつある、そのためには君のような人材が必要不可欠なのだ、いくら技術が発達しようが、外交は人と人との駆け引きでしかない、君ならばできる、そう僕は値踏みしたのだ」
 彼の目は真剣だ、日本のことを本気で考える外交官なんだなって、尊敬できるくらい真剣な人、でもだからってあたしを利用しようとしていることに変わりは無いし、栞理との関係を続けさせるのあたしは許せない。
「あたし、慎二さんの子供産んでもいいよ、家族になれるようにがんばるし、それに」
 バンッ!
 更に続けて何かを言おうとしたら、慎二さんに両腕で車の窓を叩きつけるように、押さえられてしまった、両腕の壁ドンだった。
「君は自分が何を言っているのかわかっているのか」
 その目は、本気であたしを心配してくれる目、パパが性的なことをしてくる眼とは根本的に違うもの。ああ嬉しい、栞理が一著に暮らしているのわかる気がする、生まれてから思春期になるまで出会わなかった二人が、出会ってしまったからこの二人は一緒になれたんだろう、そんな栞理を独り占めしたい、この兄から奪いたい、許せない、だったらすることはひとつ。
「ずるいよ」
「何が狡いって!」
「自分だって妹としているくせに」
「そ、それは、それとコレとは……」
 壁ドン状態で逃げられないから、彼の首に腕を絡ませ、とびっきり甘くおねだりする、ねえ栞理を頂戴、あたしだけのものにさせてそのための家族でしょう。
「あたしたち家族になったんだからさ、栞理とするなら順子ともしようよ、栞理は言ってくれてるわ、順ちゃんの唇ってこんなに柔らかいんだね、肌なんか白磁のようでしっとり吸い付くようね、って、ねっお兄様抱いて確かめて」
 耳を甘噛みして、くちゅりと唾液の音をさせる、でもまだベロを耳の中には入れないの、こうして焦らすのパパが教えてくれたことだし。
「言うとおりにすれば薬を飲んでくれるのか?」
 怯えたウサギのような目をなさってた、どうして? どうしてそんなに怖がっているの? そんなにあたしとの子供ができるの、嫌がるのかしらとふと思い、
「あっ」
 思わずくちにして、
「?」
 彼の困惑をその瞳から読み取った、だとすれば、栞理が順子を欲しがるのを彼が援助した理由がわかる。
「お兄様……もしかして、婚約者でもいるの」
 これはあたしだけしかできない役、栞理の男を奪い篭絡させ、婚約者の元に帰す局面なんだって。
「……」
「ふふふ、あはははははははっはは、じゃあもしこのお腹にあなたの子供がいたら、色々まずいわよねえ」
 俄然興味がわいてきたわ、だって栞理のオトコなんだよ、獲ってみたくなるじゃない、そしたら彼女どんな顔するんだろうって、ぞくぞくしてくるのよ。
 慎二お兄様にしなだれ付いて、耳に優しくべろをねじ込み挿入する、この人のチンコが欲しいとおもいながら、べ、別に挿入して欲しいって意味じゃなくって、この人のチンコで栞理としたいって意味だし、ってナニ考えているのかなあたし……


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