裏切り (1) 夫の知らない妻-2
はぁ、はぁ、はぁと肩で息をしているゆき。
汗に濡れた髪が額や頬に張り付いてセクシーな表情。
むっちりした尻を円を描いて揺らし、Zにしがみついてぐったりしている。
「ぁああもう……またすぐイッちゃった……恥ずかしいね……」
照れ隠しのように薄く笑ってZにキスをする。
恥ずかしいと言いつつ、尻を動かしたままなのがいやらしい。
「ゆきさん素敵だったよ……自分でお尻動かしてる姿、めちゃくちゃエッチだった」
「ぁあもう……言わないでよぉ……」
額と鼻をくっつけながら唇が触れ合う距離で会話する二人。
ゆきの両手はZの髪の毛をいじっている。
くしゃくしゃっとしたり指先に巻き付けたり、Zとセックスするときにゆきがよくやる愛情表現。
「あんなに気持ちよさそうだったのに、これでもOさんとのセックスが一番なの？」
「ぁあああん……いじわる……ぁあ……」
Zのペニスを膣に挿し込んだまま紅潮した尻をゆっくり持ち上げ、また下ろす。
男性器の抜き挿しをはじめるゆき。
「あ……あ……ぁ……あぁ……」
愛する妻の最も大切な場所に、夫のものではない巨大な肉棒が突き刺さっている。
人妻らしく少しボリュームの出てきた下半身は滑らかな曲線を描いている。
その美しいシルエットの中から、ゆきの愛液にまみれたグロテスクなペニスがずるずると引き出される。
血管が浮き出てごつごつしている逞しく男らしい男性器。
「ぁ……あああああ……やだ……すごい……ああぁあ……はぁ……ん……」
尻を上下動が速くリズミカルになってきた。
「ぁ……ああ……あ……ぁ……ん……ぁ……ああ……あ……ぁ……んん……」
反り返る陰茎、固く張り出した亀頭の先端が、妻の肉襞の一枚一枚をめくりあげ押し潰す。
緊張と弛緩を小刻みに繰り返す妻の顔。
だらしない――。
まぶたを閉じ眉間に皺を寄せる。尻を振り涎を垂らしている。
妻のこんな姿見たくないのに、視線をスクリーンから逸らすことができない。
画面の中のゆきがダメ押しをしてくる。
「すごい……こんなにお尻持ち上げても抜けない……あぁ……ん！」
まだZのペニスは半ばがゆきの中に埋まったまま。
「パパのだったらもうこのくらいで抜けちゃう……ん……んん！ここの出っ張り気持ちいい……」
ゆきの声は笑みを含んでいる。尻をぷりんと突き出して、その気持ちいい出っ張りを自ら肉襞に押し付ける。
「Zくんとする感覚でパパの上で動くとすぐ抜けちゃって……ちょっと気まずくなるんだよ……」
可笑しそうに笑うゆきに合わせてZも笑う。笑顔で見つめ合ってキスをする二人。
「んんん！ぁ……はぅん……！チュ……チュウ……」
たしかに騎乗位で抜けてしまうことがよくある。ちらりと私の顔色を伺って、無言でまたペニスを膣口にあてがうゆきの仕草が思い出される。
ゆきも私のいないところだと、平気でこういうこと言うのだなと辛い気持ちになる。
決して私をバカにするような言い方ではないが、かといって夫を立てたりかばったりするような気遣いもない。
純粋に男とセックス中の会話を楽しんでいる風なのがかえって傷つく。
尻の動きはさらに速くなる。
「ぁあ……ぁ……あ……どうしよう……お尻動いちゃうう……はぁん！」
早くも喘ぎ声が切羽詰まってきた。
「ぁあああ！……気持ちいい、これが一番だよ……Zくんのおちんちんがやっぱり一番好きなのぉ……ぁあああ！！」
器用だが、ヘコヘコとみっともない妻の尻振り。
かつてはきゅっと引き締まっていたヒップも、今は一回り大きくなり、肉がだらしなく波打つようになった。
おかげでパンパンパンパンという恥ずかしい音がより大きく響いてしまう。
「ゆきさん、そんな音させていやらしすぎる」
「ぁああ……やだぁ言わないで……だって……だって……ぁああん！」
会社の全男性社員のオナニーのおかずにされているゆき。
普段はお澄まししてデスクに向かい、誰にも分け隔てない笑顔で接する美人社員が、会社を休んでまさかこんな痴態を演じているとは誰も想像できないだろう。もっとも当のゆきは、新人OLのころから会社のトイレで白昼堂々Fとセックスするなど、奔放な性行為を楽しんでいたのだが、この事実を知るのも当人以外には私だけである。
派手な音を指摘されて恥ずかしくなったのか、今度は尻を前後にグラインドさせる。
肉と肉のぶつかり合う音は、ニチャニチャクチュクチュと二人の性液が絡み合ういやらしい音に変わった。
「ぁあもうやだぁ……どうやってもエッチな音がしちゃう……ぁああああ！」
嫌だと言いながらも尻の動きを止める様子はまったくない。
妻の股間の中心にずっぽりとZの巨大ペニスが出たり入ったりしているのがよく見える。