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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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2月:バレンタイン-6


「小川君・・・時間」
「・・・出ようか?」

時間は22時になっていてそろそろ私たちのシンデレラタイムだ。

「うん」

お店を出るとまだ寒くてコートの襟をキュッと締めた私の腰に手をまわしてそっと引き寄せる。

軽く唇を合わせると

「チョコのお礼」

そう言う小川くんに私は初キスの照れもあってくすくす笑う。

「それはホワイトデーの来月キスしてよ」
「来月『も』キスするよ」

そう言って何度も何度もついばむようにキスをする。

最後にゆっくりと私の唇を舐めて
薄く開いた間からそっと彼の舌が侵入してきた。

絡めた舌は優しくて私はキュゥゥと彼にしがみつく。

「また来週」

その言葉は魔法の言葉だ。
来週まで会えない―――
来週に必ず会おう―――

全ては私の気持ち次第。


来週、必ずまた会いましょう。



2月の花:アザレア
花言葉:恋の喜び



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