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梨花
【その他 官能小説】

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梨花-57

 「さて、面白いけど外して入るか」
 「どうして?」
 「だってそんなの付けてたらセックス出来ない」
 「あ、そうか」
 家族風呂といっても結構広くて本当に家族5〜6人で入るような広さである。窓の向こうは箱庭のようになっている。地下にあるのだから大自然の景色は見えないが結構風情があって楽しい。お互いの体を洗いっこしてそれから湯船に入ると早速梨花の胸をいたづらし始めた。ゆさゆさ揺らしてたぽんたぽんという水の音を暫く楽しみ、それからオサムの伸ばした足をまたがるように座らせておっぱいを口に含んだ。梨花は一生懸命吸っているオサムの顔を見下ろして微笑んでいる。オサムが気づいて口は放さずに眼だけで『見るな』と合図した。オサムはオッパイを吸っているところを見られるのが嫌いである。しかし梨花はおっぱいを吸っているオサムを見るのが好きだ。だからいつもこうしてオサムは眼で合図することになる。怖い眼をして合図するのだが、口は赤ちゃんのようにオッパイに吸い付いているのだから少しも怖いことは無くておかしい。梨花はオサムの性器に手を添えてスルリと自分の性器に入れた。腰は動かさずにオサムがおっぱいを吸う感触をじっと目をつぶって貪る。段々感じてくると梨花はおっぱいに吸い付いているオサムの顔を少々乱暴に引き剥がし、キスをした。舌を絡めて両腕をきつくオサムの体に巻き付けて抱きしめる。それから性器をこすりつけるように腰を動かして達した。お土産売場で買った大きい鈴は外したがいつも付けている小さい鈴は鎖の先に垂れているのだから、抱き合った格好でセックスすると当たって痛い。梨花は気にならなかったようだが、オサムはちょっと気になって終わりまで行かなかった。オサムを抱きしめたまま頭をのけぞらせて荒い息をしている梨花をそっと湯船の端に導いてもたれさせ、後ろから改めて性器を入れて腰を動かした。鈴をつけたチェーンのたるみの所に性器を通して結合しているのである。後ろからする時はこうしないと鈴が邪魔するのである。湯船の湯はまるで台風の中の海のように揺れている。終わると梨花の背中にもたれてぺちゃぺちゃ舐めたり軽く咬んだりしながら息が収まるのを待った。あっと声を上げたのは小さくなった性器が外れてしまったからだが、今オサムが発射した白いものがお湯の下の方からゆらゆら立ち上って来た。勿論梨花の体内から漏れて来たのである。2人で笑いながらそれを手ですくって湯船の外に捨てた。
 「家族風呂なんて皆こうして中でやるんだろうな」
 「そうでしょうね」
 「汚いな」
 「ちゃんとお湯を取り替えてるわよ」
 「そうだといいけどな」
 「取替えなくてもああしてしょっちゅうお湯が出ているんだから、自然に入れ替わるわ」
 「それもそうだな」
 「跨ってった時、鈴が痛くて行けなかったんでしょ」
 「ああ。お前は痛くなかったのか」
 「ちょっと痛かったけど大した事なかった」
 「たまにはこういう開放的なセックスもいいな」
 「そうね。いい思い出が出来たわね」
 「そうだな。もう一つ思い出を作るから待ってろ」
 そう言ってオサムは脱衣場に向かった。戻るとオサムの手にはシャツと下着があった。下着は梨花のTバック、シャツはオサムのアンダー・シャツである。
 「何それ?」
 「俺のシャツとお前のパンティ」
 「それは見れば分かるけど、そのパンティどうしたの?」
 「どうしたのって、部屋から持ってきたんだ」
 「部屋出る時から持ってたの? 全然気が付かなかった」
 「そうだろう。浴衣の袂に入れてきた」
 「で、それをどうするの?」
 「これを着て温泉に入るんだ。お前が言っただろ」
 「ギャア、そういうことって絶対忘れないんだから」
 「そうさ。ほれ穿いてみろ」
 「ねえ。このシャツひょっとしたらその目的で買ったんじゃない?」
 「そうだ。今頃気づいたか」
 「そうかやっぱり。オサムがシャツを自分で買ってくるなんて珍しいこともあるもんだと思ったけど、まさかこの為にとは思わなかった」
 「俺は無駄な行動は一切しないんだ」
 シャツは丸首の半袖で変哲も無いが、ただ生地が非常に薄い。Tバックの方はもともと全く透けて見える生地である。湯船の中に立っている梨花はその場でシャツと下着を身につけた。一旦しゃがんでからまた立ち上がると濡れたシャツがピッタリと肌に貼り付き、透けて見える乳房が厭らしい。シャツの裾を少し持ち上げると梨花のあそこはもろに見えるが、透けた生地を通して見えるのはモロ出しより厭らしくて美しい。


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