梨花-37
「ねえ、今度はオサムのこと縛らせて」
「ああ、いつかな」
「いつかじゃなくて今」
「もう今日は勘弁してくれよ」
「ううん、もうやらなくてもいいの。ただ私に愛撫させて欲しいの」
「愛撫したってもう立たないぞ」
「立たなくてもいいの」
「そんなこと言ったって愛撫すれば立つと思ってるんだろう?」
「違う。たまには私の好きなようにさせて。私のオサムなんだから」
「それじゃ眠っちゃっても怒らないか?」
「怒らない。眠っても何してもいい。ただ縛らせてくれれば」
「縛って動けないようにして変なことはしないだろうな」
「しないわ、変なことなんて」
ということでオサムは初めて縛られることになった。梨花はオサムを大の字に縛ると暫くはオサムの体をまたいで立ち、見下ろしていた。
「ああ。縛られるとこんな風に見えるんだ」
「どんな風?」
「なんかキリストみたい」
「そうだろ。お前なんか解剖される蛙みたいに見えるぞ」
「酷い。縛られててそんなことを言うなんていい度胸ね」
「おい、俺の科白を真似するな」
「ひいひい泣くなよ」
「ひいひい泣きます」
「フン。オサムのこと本当にひいひい泣かしてやりたいな。もうこの女から離れたくても体が離れられないっていうくらいにしてやりたい」
「そんなのはとっくにそうなってるよ」
「ほんと?」
「ああ、ほんと。俺のチンポはお前でないと立たないの」
「嘘。本当にそうなら嬉しいけど」
「本当」
「本当? それじゃご褒美上げるわね」
「なんだ?」
梨花はオサムの体に覆い被さるとさっきオサムがやったようにオサムの胸を吸い始めた。
「おい、よせよ」
「・・・・」
「くすぐったいよ。男はそんなことされても感じないんだ」
「・・・・」
「やめろってば。くすぐったい」
「・・・・」
「頼むからやめてくれ」
「だって感じてるわよ。乳首が立ってるもん、ほら」
「それは感じてるんじゃない。鳥乳首だ」
「何? 鳥乳首って」
「鳥肌の親戚」
「フフ、僕ちゃん面白いこと言うのねえ。こっちも鳥乳首にして上げよう」
「やめろ、やめろーぉ」
梨花はオサムの抗議を無視して乳首を吸いまくり、舐めまくり、それから右手でオサムの性器をつかんでしごき始めた。もうオサムの性器はかちんかちんに立っている。やっぱりくすぐったいだけでなく感じていたのである。梨花はオサムの性器をしごきながら乳首の周りにキスマークをつけ始めた。そうしてオサムがやったのと同じように右に10個、左に10個付けてそれから少し体を下にずらし、脇腹に咬みついた。オサムの反応を見ながら徐々に力を入れて、オサムが声も無くのけぞり始めると一気に力を加えて咬んだ。オサムはムーとうめいて一層のけぞった。
梨花が口を放した時オサムの脇腹にはくっきりと歯形が付いていた。血が滲んで出ている。梨花はその血を舐めると今度は反対側の脇腹に咬みつき、同じように歯形を付けた。その間梨花の右手は激しくオサムの性器をしごいていた。そのうち一瞬オサムは高く腰を突き上げてのけぞると白いものを発射した。発射し終わった途端に梨花は口を放し、脇腹に付いた二つの歯形を満足そうに眺めてにんまり会心の笑みを浮かべた。