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俺は他人棒
【熟女/人妻 官能小説】

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片山未来(25)-2

 木俣の話はこうだ。
 三ヶ月間の短期バイトで、午前十時から昼二時までの週五、清掃仕事に入っている木俣は、ある秘密の現場を目撃した。
 二十代と思しき若奥さん、それは木俣が作業中よくすれ違ったりして顔馴染みになっていた居住者なのだが、ちょっと派手な顔立ちで男好きのする茶髪ショートの今時風美人だという。
 見たところ新婚間もない愛の巣。旦那の仕事は不定休らしく、木俣は時々夫婦揃って出かける姿などを見かけていた。
 旦那はやや年上の人らしく、洒落た身なりをしているセレブ系。木俣の見立てではIT方面の会社経営者か役員クラスといったところだという。
 車はレクサスRXなんて点もチェックしているから大したものだ。

 その旦那とは別の若い男を引っ張り込んでいる現場を目撃したというのが、木俣のラッキースケべ発端だった。
 その奥さんにかねてより劣情を抱いていた木俣の行動は素早かった。
 たまたま踊り場を掃除していて男が出てくる瞬間を俯瞰する格好になっていた木俣は、ただちに不審の匂いを感じ取りスマホのカメラで隠し撮り。
 さっそく奥さんを脅しにかかった。
 ただの掃除屋のお兄さんと思って甘く見ていたのが、その奥さんの運の尽きだった訳である。

「この写メ、旦那さんに見せたらヤバいですよね?」
 などと言い訳の隙を与えず追求し、そのまま家に押し入った木俣。情事の余韻がまだ乾ききらぬ奥さんと一発お楽しみの上、次回の予約まで取りつけたらしい。
「旦那さんとはラブラブな感雰囲気出してるくせに、相当なビッチだったな。嫌々言ってたかと思ったら、しがみついて自分から腰振りまくってきたよ」
 思い出すだけで涎を垂らさんばかりに木俣は語った。
「俺ってあんまり巨乳好きじゃないから、その奥さんの小さめ敏感おっぱいはまさにストライクだったな。アソコも凄い締まりがよくて、絶品だよマジで」
「ハメ撮りとかしてねえの? 顔見たいんだけど」
 俺も聞いているだけで興奮し、そのスケベ人妻の尊顔を拝みたいと思ったのだが、
「ハメ撮りはまた今度だな。もう夢中でヤッてたからそれどころじゃなかったよ。問題の間男とのツーショットならあるけど、奥さんの顔はあんまりハッキリ写ってないんだよ。部屋から男が出てきて、奥さんが見送ってるってことだけ確認出来ればいい証拠写真だし」
 見せられた写メは、なるほど被写体が遠いため顔立ちなどがくっきりと確かめられるレベルではなかった。
「お前から聞いたって言えば、俺にもワンチャンあるってことだよな?」
 俺はニヤリとして木俣に尋ねた。
「あの感じならチョロいと思うよ? しかしお前と穴兄弟になるかと思うと複雑だな」
 鬼畜じみた笑いをヒートさせ、俺たちは美味い酒を酌み交わした。


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