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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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あたしのママは変な人-4

 ユニクロを出たところで、パパが迎えに来てくれていた、だいたい約束の時間どうりだったし、
「えー、いいなあ、帰りはお迎えの車なんて」
「えへへ〜〜、いいでしょ? でも地獄行きだから乗っちゃだめ〜〜」
 もちろん彼女は乗れない、帰りは自転車だからね、
 というより、冗談交じりの本音でもあったし。
 パパも車から降りて、軽く会釈し、舞とは別れた。パパはさすがにママとは違い、順子の友達とかと仲良くなろうとかしない人だけど、あたしの右手を握ると、あたしは友達との楽しい時間が終わったんだって、週末の家族の時間になったんだって、舞が視界から消えるまで、彼女に顔が見えなくなるまで、さっきまでの笑顔を貼り付けるのに必死なの。

 東京城東から自動車で一時間ほど走り、茨城県のとある自然博物館に到着したの。だけどパパったら、5月の陽気で車内が炙られたみたく暑いからって、冷房めっちゃ効かせて、寒いのなんのって! 現地に着いたときはオモテの陽気に、安心したのかパパとしなきゃっていう義務感みたいの、ぱっと消えちゃって、これから見たことないもの楽しむんだぞ〜って気合みたいなのに塗り変わってる。
 博物館で展示物を観察し、おなかが空いた頃に近くのニジマスセンターに出向き釣った魚を自分で捌き(もちろんパパに手取り足取り教わりながら、ちなみにニジマスは背開きで骨は残すやり方)、そのあとはお茶っぱでホンの少しだけ燻製してからフライパンで焼き上げるのよ。
 自分で釣ったお魚を調理して食べるのって最高に旨い! こんなの食べたことないくらい美味しいっていうの、てか旨いし! 燻製の風味が川魚のくせを消してより美味しくなってるみたいな、野性味あふれすぎの、血の匂いのぷんぷんした父親っぽい暴力的な記憶の味でした。
 その記憶が強烈で家族的なのか、パパとしあった口淫とか精液の味とかは記憶から飛んでしまって、はっきりしないの。
 まるで初めてパパとせっくっすしたときの、記憶が壁紙を見た記憶なのか、壁紙から順子を見てる記憶なのか、未だしっかり定まらないみたいな感じ……
 でも澱のように堆積していって、ずっとこのまま永久にあたしを責め続ける罪悪感は、はっきりと意識することが出来てね、今ではそれを言葉にするなら、『あたしはパパの浮気相手で、ママを裏切る不倫相手』だってことだろうかな、せめてもの理性がパパにパイプカットしてくださいって言うことだけで、この身体はしっかり快感を感じているし、余計にどん底に落ちる。
 順子を罰してみよーか、手首を切るとか生っちょろいことしてないで、首を括ってみたりとか、首の動脈カッターで切るとか……電車に飛び込んでみるとか、あ、それは他人に迷惑をかけちゃうって、あたしみたいな汚れた罪人がこれ以上人様に迷惑なんてとんでもないよ。
「順子の体が壊れないか心配なんだ、もう三回もしているだろ」
「パパ」
「順子は可愛いからな、パパの目から見ても学校で一番だぞ」
「パパ」
「我慢して漏れてしまう声までかわいいぞ、我慢することなんかないんだ、いっぱい開放しなさい」
「ああ、パパ」
 快感を感じる順子があたしには憎くて仕方がない、そんな順子につき合わせてしまったお友達の舞に申し訳ないなって行為の最中に心で手を合わせた、彼女を酷く汚して疵付けてしまったのを、今度謝らなくちゃ。
 4度目の行為のあと、パパのペニスをお口でお掃除しながらママのことを考えてしまう、パパを奪った罪悪感とママに勝った優越感がごちゃ混ぜになり、ママはもしかしてこのことを知っているから時々パパやあたしに酷い言葉を投げつけるんじゃないかって、前はパパのことを叩いたりしなかったのに、最近じゃパパの鼓膜が破れるまで暴れたことがあったし、アレはママの抵抗だったのかもしれないと。だったら、どうして最初の時に助けてくれなかったの? 最初のときとか次のときとか、凄く恐くて不安だったと思うし……良く覚えてないし、神経張り詰めても思い出せないし……


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