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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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それでも家族-1

 葛西順子は小学校を卒業し、青海中学校という私立の中学に通うことになった、イジメのあった人間関係をリセットすることが出来たのは順子にとって救いだったけど、ママは相変わらずだし、パパとの秘密の関係も相変わらず続いている。彼が陰毛を抜き続けるせいで、そのころには全く生えなくなってしまい、つるつるのままで、パパはそれをとても嬉しいコトのように喜ぶの、パパが喜ぶならって、あたしは特に気にすることなくそれを受け入れていた。
 学校では努めて、明るく振舞い、行事ごとにも参加する、なんと生徒会の副委員長まで努めたのよ! 当然イジメからは完全脱却して、勉強なんかも順調だった。
 でもそれは学校での表の顔で、家に帰る時間になると気分は沈みこみ、急になにもしたくなくなり、無気力感に襲われるの、スイッチが切れたみたいに、粘つく暗い感情に支配されてしまう。だからできるだけ家に帰らず図書室に篭って、勉強に逃げ込んだ、小学校のころに本に逃避した見たく、色々面白くなったことを試してみてた。例えば、たとえばだけど、数学が面白くなってきたので、高校の数学で、シュレンディンガー方程式を解くということを、英語でレポートをまとめ、観測の不確実性について考察してみたりとか……
 ああでもそろそろ帰って家事の手伝いをしないと、理由なんてあってないようなことでママを怒らせるとすっごい折檻を受けるときがあるし、この間なんか半裸で庭に一時間以上正座させられ、こっそりパパが助けてくれたりしたときがあるの、まだ中学入学まえの寒さが戻ってきたときだったので、インフルエンザに罹ってしまい、一週間ほど寝込み、高熱にうなされたんだけど、
「あんたが悪いんだからね!」
「わたしは悪くない! なんだったらお医者様に電話してどっちが悪いか聞いてやる」
「順子のことを思っているからしかっているんだ、そのことわかりなさい!」
 全く取り付く島もない、その時フォローをしてくれるのは決まってパパで、
「順子を見捨てたりはしないから」
「今週末、またママから離れられるよう、お出かけしような」
「ママと話し合いをしてみよう」
 こういうところは本当によく出来た父だと感謝するの、次の日、パパとママは3時間ほど順子の前で話し合ったのだけど、途中からママが泣き叫んで、怒鳴り散らし、夫婦ケンカみたいになってしまい、順子が泣いて止めに入って終わるというパターンになってしまった。ケンカとはいってもママが一方的にわめくだけで、パパは到って冷静なのに……


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