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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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小学生女子としてマンコのことを考える-3

 小学5年からいじめられて、それから教室ではずっとボッチだったけど、救いもあったのよ、他の人の家庭とかを会話とか、遊びに行ったりとかして、自分の家庭とどれだけ違うのかとかの現実を見ないで済むでしょ。だから狩野君とはぎりぎり人付き合いが出来ていたのかと思ってる、だってあの子施設の子だから、別に全然見下してなんかなくって、もしかして順子は施設の子のほうがよかったとか内心おもっちゃってる、でもそのくせこの家庭が壊れるの死ぬほど恐い、あの子の環境はあたしにとって憧れなのかもしれない。でもそれはママがきっぱりと否定するのよ、また別の施設の子になった、順子をいじめた真美ちゃん、彼女の施設は噂では性虐待が起こっているらしいってママがいうの、それから比べて順子ちゃんはとっても幸せなのって、ママから言われれば確かにそうと思ってしまうあたし、家庭が壊れる恐怖からすれば、いくら矛盾したことでも受け入れるしかないじゃない。

 クラスでボッチの扱いって、めんどくさいんだろうな、一緒の修学旅行同じ班になる事になったら旅行費引いて欲しいよね、半額くらいにして欲しいもん。ボッチなんか来て欲しくない、めんどくさいだけじゃん? ついでにあたしは他の家庭の話なんかこれっぽっちも、毛の先だって聞きたくもない! あたしの家庭はあたしのもので、人とは比べたくなんかない、あたしはあたし、そんなこと誰に何言われたからって変わる訳じゃないし、超〜めんどくさい、つまり、
 修学旅行なんか絶対に行きたくなんかないってわけよ!!!!
 もし修学旅行をブッチしたの親にばれたら、あたしどうしていいのか? ママにどう説明しても絶対になっとくしっこないじゃん? っていうか説明なんかしたくない、あたしはボッチのコミュ障で、パパからいけないことされてる咎人ですって、そんな感じでおしゃべりしろって? 絶対にできっこないでしょ。
 そういうところ、パパはわかっていて、修学旅行行かないで、家族旅行に行くように提案をママにしてくれたの、もしかしてというより、もしかしなくてもあの行為を旅行先ですることになるかもしれないけど、修学旅行で他のクラスの家庭の事情なんかを聞かされるよりはマシでしょ、そんなときのパパは救世主にすら見える、奇妙にもパパの要求と順子の利害は一致していて、そんなときのママは普段より穏やかで静かにしているような気がするわ……
 卒業式の時は地獄だった。
 あろうことか、パパママ揃って式に出てくるんだから!
 どう平静を取り繕うとして、頭の中グチャグチャになって、ママが変なことしないか、心配で心配で、心臓がどきどきしてきて、呼吸がコントロールできなくなっちゃうその寸前なの、いっそのこと倒れてしまいたいくらい酷いパニック。
「スッゲー! 葛西んちのお母さんの格好」
 卒業式でしきりに後ろを見ながら驚く狩野君、他のクラスメイトも全員順子のママに注目し、ざわついていた。
 白い大きな羽の付いた帽子に、現代では見たこともないフリルシャツと、コルセット一体型の、ソフトボーンの入った膨らんだスカート、しかもゴシック調の! ママってスタイルいい分無駄に似合っちゃうのがすっごく嫌、まるで中世ヨーロッパ貴族みたいなファッションにクラス中の視線をさらうの、とっても嫌、どうしてこの人あたしの前でして欲しくないことばかりするのって、他人の振りしたくなるこの気持ち、親の見て欲しくないところをさらけ出される嫌悪感っていうのか、気持ち悪さ、わからないでしょう? 順子を救うためだとか理由つけて、自分の好き勝手に騒いできた人が、その娘の卒業式で悪目立ちするのって、あたしはとんでもなく嫌だ、嫌でいやでどうしようもなかったのよ、侵食を止めて欲しいのに、どう伝えたら良いのかわからない、ママはとってもイキイキして楽しそうだし、
「Здраво!」
「ず、ズラーヴォだって」
「すっげー! 何語だろ!」
 いつの間にかとけ込んでるし、みんなもはやし立てるし、
 外国語で(ママが言うにはセルビア語で、こんにちはですって、セルビアってどこの国? アフリカ? 知らないし止めてよママ!)アピールしだす始末で、手に負えない、元いじめられっこのママだったら、被害者の親だったら何をしても許されるわけじゃないじゃん、おとなしくしていてよ、今日は卒業式なんだよ!
 それをママに理解してもらうなんてあたしには到底できっこないし、どんな切れ方されるのか、想像しただけで体が振るえて冷や汗がスゴイの! たちまち疲れてへたっちゃうわ、ママのさせたいようにするしかないって諦める順子だった。
 そんなときの順子は式の厳かな雰囲気なんか記憶に無くて、ひたすらエネルギーを吸い取られて、ぐったりするしかなく、反面ママは無駄に愛想を振りまき、周りも困っているようだった、だって何か怒らせればイジメがあったこと持ち出して、「告訴してやる」とか脅しかねない人だと、他のママ達も怯えているだろうし、ホント最悪の卒業式だった。


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