効果検証-4
「ホントよホント。そんなこと言ったら、あたしじゃなくて智美さんにエッチな目を向けるじゃないの。あたしはあたしだけをエッチな目で見て貰いたいの!」
今度は目が泳がないように気を付けた。
「わ、わかった。信じるよ」
少女漫画マニアの智美の概念は、童顔の女は純情でウソをつかないのだ。その概念の1つは崩れたが、それを気づかないふりをした。
それよりも言った言わないの不毛なやり取りをするよりも、早く帰って女体の疼きを鎮めたかったのだ。
「わかった。信じるから今日は帰るね」
疼く股間を押さえたいのを我慢して智美は腰を上げた。もう智美の意識は春奈から離れ、その視線は今から自宅で試すモノに注がれていた。
しかし、春奈はうろたえる智美をもっと楽しみたい。
(うふふ、帰してあげないからね)
自分の荷物に手を伸ばそうと気を取られた智美の隙を突いて、春奈は実力行使をすることにした。
ブーン…
突然響く重いモーター音。手を伸ばしかけたテーブルの上のピンクローターが、智美の目の前で震え始めた。
「えっ?」
モーターの起動とその音に驚く智美の耳に、さらに驚くことが聞こえてきた。
「ああん…」
はっとした智美が視線を向けると、ソファーの座面に踵を乗せて足をM字に開いた春奈の股間を捉えた。その股間の中心には同様にブーンと震えるピンクローターが押し付けられていた。
同じ周波数に初期設定された2つの卑猥な装置は、春奈のリモコン操作で同時に起動していたのだ。
「はあん…いいよお…」
「やだ…」
眉をしかめた智美だったが、それ以上にその効果が気になった。
「き、気持ちいいの?」
智美は帰ることも忘れて聞いた。
「うん、気持ちいい…。見ててね…。こ、こうするとね…」
春奈はソファーの背に体重を預けて踵を浮かすと、割れ目の中身が見やすいように股間を智美に向けた。
「うっ…」
同性のそんなはしたない姿は見たくはない。夫に対してするにも恥ずかしい格好に目を背けたかったが、智美は金縛りにあったようにソコを見入ってしまった。
春奈の方は、ゾクゾクするような視線を感じながら、クリトリスに当てたピンクローターを捏ねらせた。
「気持ちいいのおおおおぉ」
春奈は言葉と共に、身を捩って女体でもその快感を示した。
「ゴクッ…」
生唾を飲んだ智美の耳には、テーブルの上で震えるモーター音が響いたままだ。
(エアーローターだ)
始末屋の智美は無駄なエネルギーの浪費を嫌う。
「もうダメ…」
昨夜から悶々としていた智美には限界だった。
春奈に遅れること1日。春奈の痴態と無駄に空気を震わすだけの自分用のピンクローター。それを目の当たりにした智美の箍が外れた。
智美はスカートを捲り上げると性急に下着を脱いだ。その下着は春奈に負けないくらいに濡れていたが、智美は構わずソファーの上に置いて座面を汚した。
濡れやすい体質。この後でさらにソファーを汚してしまうが、春奈が誘ったことだ。それにそれを気にする余裕はなかった。
「あたしのローター!」
智美は自分用のピンクローターを手にした。手の中で蠢く装置の震えは智美に衝撃を与えた。
(こ、この振動がアソコに…)
手のひらでも擽ったい震えが、今から敏感な部分を刺激する。それを想像した智美のテンションは一気に高まった。