通販でお色気作戦-4
「買う?」
春奈は期待の籠った目で聞いた。しかし、一拍考えた智美だったが、春奈のその期待を汲み取ることはできなかった。
「やっぱりやめとく…」
「うふふ、じゃあ、これも2個ね。えい♪」
春奈は智美の言葉を無視して数字を入れると、購入画面にタップした。
「うそお!やだ、消して消して」
「うふふ、消してもいいの?」
そう言いながらも春奈の指先はどんどん購入ページを進めていた。
「だから消していいって!ってページ進めないでよ!」
「いいじゃない。要らないならあたしが引き取るから」
「へっ?2個もどうするの?」
「うふふ、女には気持ちいいとこいっぱいあるじゃない。2個でも足りないかもよ。どお?取り敢えず買っとくから一晩考えたら」
そこまで言われたら頷くしかなかった。
「う、うん…」
「決まり♪楽しみね〜。これ明日の午前中に届くよ」
「そうだ、下着分だけでもお金渡さないと」
春奈のスマートフォンで決済したから、智美は自分の分を現金で渡そうと思った。しかし、財布を取るために立ち上がろうとした智美を春奈が制した。
「ピンクローターをどうするか決めてからでいいよ。それよりあたし、用事があるからお暇するね」
春奈がソワソワしながら立ち上がった。
「えっ、今日はもう用事はないって言ってなかったっけ?」
「うふふ、今用事ができたの。ちょっと興奮を鎮めないと家事ができそうにないのよ。1回ヌカないとね」
春奈は股間に中指を当てて擦る真似をした。
「えっ、それって…」
「そうよ、オナニーしてくるわ。うふふ、じゃあね」
いつもよりかなり早い春奈の帰宅だったが、呆気に取られた智美は口を開けたまま見送ることも忘れていた。
しかしその直後、智美は自身のスマートフォンを掴むと、さっき春奈が見ていた通販サイトを立ち上げた。
その画像が映ると同時に智美は足を開いた。もうさっきのように内股をもぞもぞとすることはない。春奈の目がない今は、遠慮なく露になった下着に手を伸ばした。
「やだ、びちょびちょ…」
下着の上からでもそれはわかった。予想以上に高ぶっていたことを知り、智美は性急に汚れた下着を脱いだ。雌の匂いがプンと漂い、その卑猥な匂いのする割れ目に指を食い込ませた。
ぬぷっ…
「あうっ…」
予想以上の快感に女体をピクリと震わせた。
荷物が来るまでもなく智美の心は決まっていた。
「はあ…はあ…はあん…んんっ…あうん…ここに…アレが…」
智美はピンクローターが与えてくれる快感を想像しながら、クリトリスを激しく擦り続けた。
(今頃春奈さんも…)
智美はチラリとそれを思い浮かべたが、後は興奮のままオナニーに没頭した。
「くうっ…あっ…ああん」
その夜のこと、興奮の収まらない智美は勇気を振り絞って初めて自ら亨を求めたが、『疲れてるから』とアッサリと断られた。愕然とした智美の思いは1つだった。
(あの下着があれば…)
悲痛の思いを胸に抱きながら、智美は寝息を立てる亨に背を向けて割れ目の中に指を滑り込ませた。
「あっ…」
卑猥な溝の中は昼間のときのようにグッショリと濡れていた。