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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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あたしの処女喪失とは-1

 お友達から借りた漫画の中に、女の子のキャラの、パンツが見えるシーンがあって、子供ころのあたしには結構きわどくて、どきどきを愉しめるの、でもママに見つかると大変だから、だってアンネの日記で懲りていたし、ランドセルの中にそこのところだけしおりを挟んで、紙袋に隠して、時々みてにやけているあたし。
 それがいつの間にか無くなっていて、いったいどこ行ったのか、超あせりまくるあたしだった、だってお友達の本、無くしましたじゃ済まないもの! 変な汗かきながらさ、部屋中さがしまくり、やっぱりいつの間にかママに見つかったんだと、悟る。
 ママってルールを破ることに対して、ホントに怖くて強い人、しかも残酷で陰険で、どことなく罪を、罪悪感を抱かせるような人だって、この一件でもあたしは烙印を押されたような経験をしたわ。
 日曜日、夕飯の食卓には問題となる漫画が
置かれていて、言い逃れなんて一切利かないように、パパまで居たし、
「ママ約束破ってごめんなさい」
 少しでも許して欲しくて、謝った、確かにあたしが悪いんだから、ママに逆らってHな漫画を隠れて読んでいたのはあたしなんだから、どうやったら許してくれるだろうって、打算的なことばかりが頭のなかぐるぐるしてた。
 パパは特に気にするでもなく、いつものように黙って、かつをのお刺身とわらびを煮たものにかつを節をかけたものをつまんでビールを飲んでいる、あたしには時間の流れが遅くって、目が震えてきて、落ち着かない、早く終わって欲しかった。
「ママはね、Hな本読んだこと責めてるわけじゃないの?」
「……」
 針のむしろってまさに今まさにでしょ、パパママの目の前の団欒で、逃げ場もない、息苦しくって、消えてしまいたかった。
「Hなことに興味あるんでしょ? ママ理解ある人だから、隠さないで、……それともこの漫画、だれかのお友達が勝手に順子のランドセルに入れたのかしら?」
 助け舟だと、そういうことにしておけば、切り抜けられるって、許して欲しくて、苦しさから逃げたいし。
「そ、そうよ、鹿又君に押し付けられたの」
 鹿又ごめん! 心で手を合わせた。
「あら、それはいけないことね、じゃあ今から鹿又君のお家に電話して、そういうことはしてもらわないように言いましょう」
 どきーーーっとする、顔が赤くなって、それでいて体が冷たくなって、明日学校でどうしようって、あたしの保身の為に友達の鹿又を出汁に使って、嘘を吐いたのばれたらそれをみんなに知られたらゼッタイにチクリ魔扱いされてしまうじゃない、それだけはゼッタイ絶対避けなきゃ、
 ママったら、肉じゃがをテーブルに乗せて、普通に受話器をとり、電話をかけ始めるの!
「ママ! 止めて! お願い! 順子が悪かったから!」
「いいのよ、順子のせいじゃないでしょ、鹿又君が悪いんだから」
 そのときの順子は身体が小さくて、とてもじゃないけどママの受話器にはとどかず、必死にジャンプして、受話器を奪おうとする。
「止めなさい順子、何嫌がってるのかしら? あら、お留守なのかな、つながらないわ」
「お願いだからママ止めて!」
 必死に喰いつく、こんなことゼッタイにして欲しくなかった。
「じゃあ担任の先生に言って、いじめのないようにしてもらわなきゃ」
 なんてことだろう! 休日の日曜だというのに緊急連絡先の担任の先生の自宅にまで電話をかけ始めるママだ、信じられない! 一体になんなのこの人って! 必死に決死の覚悟でママの体によじ登っても止めようとするあたし、ゼッタイに止めさせなきゃ! 大声で叫んで、受話器を奪おうとしたわ。
「それくらいにしとけ、やかましい」
 今まで無口だったパパが急に口を開いた、
「順子が嫌がってるだろ、今回は許してやれ、だけど私達は順子のことを思って言ってるんだ、そこのところは理解しなさい」
 今までママばっかりしゃべって、パパは何も言わなかったのに。
「えー、でも……」
 パパの思わぬ言動に手を止めるママ、初めてパパが味方してくれた、意外っていうか、ちょっと感動してしまう、ずっとパパの背中しか知らなかったもん、あり得ない光景にかなりびっくり! 当たり前だけど、パパは家族だったんだよね、何でもママにまかせっきりの人で、ママが何でも代わりにしゃべり、パパは無口な人じゃなくて、あたしの味方もしてくれる人だったんだって、コレって凄いことじゃない?
「性的なことに興味が出てきてもおかしくない年頃なんだ、認めてあげなさい」
 吸っていたマイルドセブンを消して、テレビのリモコンでNHKに回し、更にもう一本のビールを開けるの、そんなパパをあたしは尊敬の目で見ていた。
 次の日は先生にも、鹿又君にも何一つばれずに堂々としたものです、本気になってやればあたしは学年上位の成績なのですから、本来もっと堂々していていいのだとおもいますが、もっともっとをママは要求してきて、ちょっと息苦しく、それでも期待に応えなければという気持ちもあります。何より昨日パパがあたしの味方をしてくれたことは順子に力を与えてくれたと思いますし、認められたというおもいが強く残りました。ですから今日はママが実家に帰って、一日居ないということを思い出し、内心小躍りしました。家に着き誰もいないのがその時はどれくらいのびのび出来たでしょうか? 気持ちがはしゃいでしまいパパのタバコを吸ってみようなどとおもってしまいました、単なる悪戯心からですけど、正直吸い方なんてわかりませんから、火のつけ方から四苦八苦というか、急に火を吸い込むようにちょっと煙を肺に入れたら、辛くてむせこんでしまいました、そうしてクラクラきてしまい、ボーっとしていると、パパが帰ってきていることに気が付いていませんでした。


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