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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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あたしの処女喪失とは-2

 パパは自営業の貿易を営んでいます、時間が勤め人のママとかとはちょっと違う人なのです、気が付いたときにはお口を吸われていました。そこまでの記憶は確かなの、パパの霞む耳と髪の後ろに見えたカレンダーの画像から、4月17日 この日であることを忘れはしません、順子の処女喪失の日だとあたしは思うからです。
 初めてのキスの味はタバコの味で、それ以降のことが記憶があいまいで、順子が覚えていないからです。そういうことにしておいて下さい、思い出すのに順子の脳に負担が大きすぎる気がするので、あたしはそのほうがいいと思います。ラブじゃないハグとか、ライクじゃない粘つくキスとか、いくら神経を尖らせ集中しても想い出すことができるのは天井の壁紙のパターンなのかパパの背中の筋肉の動きなのか? パパったら左肩甲骨の下にほくろがあって、上からのしかかられている順子には見えないはずなのに……あたしには見えていて……すみません、でも本当のことなんです。これ以上おもいだせません、いま、しんでしまうような怖さをたいかんするんです、パニックです、高いビルのさいじょうかいからダイブする、あいだのおちていくかんかくがずっとつづくんですよ、いますぐ、つぎのしゅんかんにも、もしかしていまのしゅんかんは通りすぎているのかもと怯えながら、パニックっておわりがなくって、なんどもなんども、がどこまでもつづくんです、いっそのこと死んでしまいたいくらいに
 パパがいけないことしてるんだって意識はありました、この意識がどこから来るのかはわかりません、いけないからいけないんだと思い込もうとしていたのでしょう、理由はこんな子供にわかりっこないし、わかりたくもないし。
 生理的な気持ち悪さをかかえて、パパに嫌とはいえない、だってそんなこといえない、どうしても怖いから、ママに嫌というのとは何かが違う、秘密にしておかなくちゃいけない気がする、体がかたまって身動き取れない感覚をあたしは天井からパパの背中越しに、順子を見ていた。
「順子、痛いのは最初だけだ、すぐによくなる、パパが教えてやる興味あるんだろう?」
 何を言われているか、あたしはよくわからなかった、いくら小学5年になったからといって、女の子同士、胸の見せ合いっこくらいと、性に対しておしゃべりすることがあっても、教育としてまだ知らないことばかりで、それをパパが教えるのだという。
「……パパ、怖い」
「パパのこと嫌いか?」
 そんなこと聞いて欲しくない、ママからの攻撃を避わすことが出来るのパパだけだし、絶対今はパパに嫌われたくなかった、だってママから助けてくれるのパパだけなんだよ、だったら……だから、パパを受け入れることをあたしは選択した、順子の為に彼女を守るためよ。
 でも順子は傷ついたはずで、少なからずキモチイイというか、イクという感覚を覚えたみたい、なんて可哀想な順子だろう、だってそれがいっそう罪の意識を強く感じさせて、このことは誰にも話せない、話すことの出来ない秘密にしておかなければいけないという重い枷を嵌めることになってしまったのだから、あたしは悪い娘なんだって。
 よくわからなかったのはパパが行為の後、順子の生えてきた陰毛を抜いてしまうことなの。
「これは必要ないものなんだ」
「いた、痛いって」
「衛生上良くないからな、パパが抜いてあげる、なにそのうち生えてこなくなる、痛いのは最初のうちだけだ」
 そんなものなのかなって、わからないし特に気にすることも無かった。確かにパパの言うとおり、一年後には全く陰毛が生えてくることはなくなっていた、まあそんなものかなって納得したわ。
「このことは絶対にママにも、お友達にも、先生にもいっては駄目だよ」
 パパにも口止めされていたし、言われなくてもイケナイことをしているのはなんとなくわかっていたし、絶対の秘密だった。
「……うん」
 恥ずかしいという感情を抱えたまま、生きていかなくちゃいけない、この返事は曲げられない返事なの、あたしにとってパパとの約束事は後から変えられないし、守り通す以外に他に方法なんてしらない。誰にも知られてはいけないし、知られたら生きてはいけないと思う、特にママに知られるのは死ぬほど嫌、知られるくらいなら死んだほうが絶対にましじゃん。


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