『茜色の空に、side:秦一』-6
そんな明香さんに負けてしまって、枕元にある電気のスイッチを切る。
真っ暗の中、僕もバスローブを脱ぎ捨て、再び体を重ねる。
部屋が暗くなった事に安心した明香さんは、素直に僕に体を預ける。
部屋は暗いが、しかしその分、明香さんの白い肌が妖艶に浮き立つ様だった。
正直、もう明香さんの中に挿入ってしまいたい衝動に駆られっ放しだったが、何とかそれを押さえ、明香さんを喜ばせる事に神経を集中させる。
唇や首筋、耳、胸に舌を這わせながら、指を1本、ゆっくり明香さんの秘裂に挿入する。
「ああっ・・!」
明香さんの背中がビクン、と仰け反る。
明香さんのそこは、十分濡れていたが、それでもきつく、僕の指を締め付ける。
僕は明香さんの反応を見ながら、指を増やす。
「・・・・っ・・。」
明香さんは僕の背中に手を回し、声が出るのを我慢している。
そんな理性が無くなる位に感じて欲しい。
指の動きを早める。その間、乳房やその突起を舌で転がす。
「・・ああ・・っ。しん・・いち・・っ。もうっ・・!」
もう我慢出来ない、といった感じで明香さんが切なく声をあげる。
僕ももう押さえられそうにない。
明香さんから指を抜き取り、明かりを小さくつける。
ベッドの横の引き出しに先程入れておいたコンドームの箱を取り出す。
明香さんを見ると、布団から覗く顔が驚いた表情。そりゃそうだろう。
「明香さんがシャワー入ってる間にダッシュで買って来た。」
素直に白状する。ああっ恥ずかしいっ。
明香さんのおでこにキスして恥ずかしいのを誤魔化す。
と、明香さんがのそりと上体を起こし、僕に口づける。
「・・好き・・。」
明香さんから僕に、初めて囁かれる言葉。ああどうしよう。幸せ過ぎる。
そうして明香さんは徐に、細くてしなやかな指を僕の股間に持って来ると、優しくしごき始めた。
「・・ぁっ・・・。」
思わず声が漏れる。
明香さんは僕が快感の嬌声をあげたのを確認すると、手を添える僕のモノに顔を近付ける。
途端に、何とも言えない感覚が股間を襲う。
明香さんの温かくて柔らかな唇と舌が艶かしく僕のを包み、蠢く。
座った姿勢のまま下にある明香さんを見下ろすと、長い睫毛を伏せがちに、
顔を上下させている。
そんな姿を見るだけでもイキそうだ。
我慢出来なくなって、思わずガバッと明香さんを離す。
「早く一つになりたい・・。」
深く口づけて、ゴムを装着する。
もう一度明かりを消して、ゆっくりと明香さんの中に腰を沈める。
十分に潤っているとはいえ、やはりきつく締め付けられる。