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『茜色の空に』
【女性向け 官能小説】

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『茜色の空に、side:秦一』-5

僕は少し緊張しながらも、明香さんにベッドに座る様促す。
明香さんも緊張しているのか、おずおずと僕の隣へ来る。

「明香さん、」
「ん?」
又大きな瞳で見つめられる。ちゃんと言わなきゃ。

「・・。付き合って下さい。」
ああ、何て普通な言葉。もっとロマンティックに言えないのか。
自分の貧困なボキャブラリーに嫌気がさす。

明香さんも驚いている。

「いや、何か、酔った勢いとか、飲んで成りゆきで、みたいに思われるの、嫌だし、ちゃんと言わないのにそうゆう事するの、何か嫌だしっ・・。」
つい慌てて言い訳がましい事を口にしてしまう。多分顔も赤い。

でも本当にそうだった。明香さんを大切にしたい。
一時の気の迷いみたいな感じでそうさせてしまう様な事はしたくない。

すると、明香さんは、足に乗せた僕の左手をそっと両手で包み込み、
「・・私で良ければ。」
と、あのいつもの柔らかい微笑みを纏い、でも凛とした眼差しで僕に答えた。

嬉しい。
「明香さん、有難うっ。大好き!」
ぎゅっと抱き締め、キスする。

キスをしながら明香さんをベッドにそっと横たえる。
落ち着け心臓。急にバクバク鳴りだした自分の胸に言い聞かせる。

最初にバスローブの布の上から、次に直接、明香さんの胸に触れる。
決して大きくはないが、形良く整った乳房の滑らかな肌触り、その先端のピンク色の突起、どれも僕を刺激するのに十分だった。

「・・ぁ・・。ん・・。」
切なそうに小さく声を上げる明香さん。そんな可愛い声を出さないで。

「明香さん・・。愛してる・・。」
僕は唇を明香さんの唇から離すと、耳元に近付け、そう囁く。

と同時に、バスローブを剥ぎ取り、そこに顔を埋める。
まだシャワーの名残りの香りが残る乳房に舌を這わせる。
強くなり過ぎない様に注意を払いつつ、手でも固くなった先端を弄ぶ。

「・・だ、駄目・・。」
明香さんは首を小さくふるふるさせて、潤んだ瞳をこちらに向け、そう僕に哀願する。

そんな明香さんに僕は又意地悪に
「・・駄目じゃないくせに。」
と、呟き、胸に置いてあった右手を下の方へ滑らせる。

くちゅ
そこへ指が到達し、少し動かしただけで水音がする。
感じてくれている、と思うと嬉しくてたまらなかった。

もっと感じて欲しい。そう指を動かそうとした時、
「しんちゃん・・。電気・・消して・・?」
と、お願いされる。

「消したら明香さんが見れない。」
そんな勿体ない事はしたくないので却下だ。構わず口づけながら明香さんのバスローブを全て脱がす。

「・・ん・・。お願い・・。」
裸にされた明香さんは華奢な腕を僕の首に巻き付けてくる。きっと僕に自分の体を見えない様にしたいのだろう。ぎゅっと腕に力を込める。


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