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雪娘たちと転校生
【ロリ 官能小説】

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雪解けて-3

「取り敢えず、細菌による疾病などではなく、種としての突然変異であって、それも、優性遺伝することが分かっています。新しい人類です。民族問題どころじゃありません。人種差別も超える問題だ。でも、何だかんだ言って人は認めない。しかも、国家的な規模で、国民も感情的に協力しながら、抹消へと向かわせようとしている。もう実際、特区はほとんど自治区みたいになっている。悪い意味で。私は内地の人間として、主張していきますよ。特区は安全だって。」
卒業式の後、保護者同士がするお喋りの中、森村の父親が言った。
「私ももっと、内地の信者に伝えていきますよ。ネットワークはあります。」
アグラーヤの父親が言った。
「森村君が来てから娘が明るくなったようで、感謝しています。うちも、自分とこの暮らしばかり固めようとしてきたんで、内地はさっぱり。いろいろ教えてください。」
アミーナの父親だった。
「本当に自治区にするくらいのつもりで、特区内の自給率を高めるよう、考えていくつもりなんですよ。そうしたら、流通も変わります。」
アナスタシヤの父親は、議員なのだった。
「新党でも作って、改革しましょうかね。あの子達なら明るい未来が作れるように思えてなりません。特区に来て良かったです。」
森村の父親はそう呟いた。
「特区の人口を増やさなければなりませんね。でもそれは」
アナスタシヤの父親が冗談ぽく言うと森村の父親は真面目に
「そういうことも、フリーに考える必要があると言うか、考えられるチャンスがここにはあるんじゃないでしょうか。」
「うちはもう、娘に頑張ってもらうしかないですわ。家内も歳ですから。」
アミーナの父親が言って、和やかに保護者たちは笑い、子供の元へと別れていった。雪解けは、人々のあいだにも訪れつつあるのだった。

「豊って呼んでいい?」
「何だよ、今さら。」
射精間近にそんな事を言われた森村は、少し白けてしまい、アナスタシヤの腕を上げさせて腋の下を嗅ごうとした。
「お前、毛が長くなってるぞ。」
「男子はあんたしか居ないんだから、誰も気にしないよ。それに、あんたそこ好きじゃないの。ねえ、呼んでいいかって聞いてるのよ。」
「いいよ! あ、凄くにおう。出る!」
「先に行かないで!」
「うっ!」
「もう!」
アナスタシヤは、腰を開くようにして森村の腰を引きつけ、深々と自分の中へ出させてやった。しかし、終わったと見るや、片手で陰嚢をぐいと引っ張った。
「ひいっ!」
「痛かった? 痛いよね。悪い女でしょ。突いて苛めてよ。」
「縮んじゃったよ。」
「もう! いや! 男ってめんどくさい! 立たせてあげなくてごめんなさい! どうか口でして下さい。お願いします、旦那様!」
「豊って呼ぶんだろ。」

日はますます長く暖かに、空は柔らかな青さへと変わってきていた。森村は、早く春休みが終わることを望んでいた。新しい学年に進む期待と希望で、胸いっぱいの思いだった。


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