雪解けて-2
森村は、転校したての頃を思い出した。その時
「ねえ、みんな一緒に裸にならない?」
アナスタシヤが言った。命令口調ではなかった。寧ろ、どこか懇願するような調子があった。
他の女子も、森村との初めのことを思い出していたのだろう。
「森村クン、おっぱいも見たい?」
「聞かなくていいよ! 早くなんとかしてくれよ、この格好!」
アミーナとのそんな会話を皮切りに、笑い声を上げながら、女子たちはみな下の方から脱ぎ出した。
「森村君が勃たないと始まらないんだよ。」
ナターリヤが早速、森村の顔に跨ったが、アグラーヤは
「ねえ、あした卒業式だけど、これ、あたし達の未来の誓いの式にしない?」
「どういうこと?」
森村に跨ったままナターリヤが返すと
「森村君に精子を出してもらって、それをみんなで回して舐めるの。盃みたいのある? 森村君にはあたし達のを一人ずつ舐めてもらう。」
「どんな誓い?」
アミーナが森村のものを摘まみ、慣れた手つきでさすり始めた。
「あたし達が協力してずっと良い仲間でいられるように。それから、この町と特区の繁栄に貢献できるように。」
「賛成。ナターリヤ、どいて。ヴァレリヤ、来てよ。」
森村がナターリヤの腰を持ち上げながら言った。
「なんであたし?」
「もっとにおいが欲しい。」
「あたしのが臭いってこと? いいですよ。午前中バスケして汗かいてるし。アナスタシヤ、いい?」
「どうぞ。森村、あとでトイレットペーパーの代わりになってもらうからね。」
「そういうこと言うと男子はできなくなるからやめて。」
アミーナが言って、優しく陰嚢に唇を当てた。しかし、ふと口を離し
「女ってさ、子供を産むから強いのかもしれないけど、男が勃たないと何にもできないじゃない? それって、他の事にも言えるんじゃないかな。男女の関係って、そういうものかもね。」
「いつも男を立たせろってこと? そういう言葉、あるよね。」
アナスタシヤは言って笑ってしまった。
ヴァレリヤが跨った途端、森村のものが大きく立ち上がった。
「嬉しいような腹が立つような複雑な気分。ほら、どう?」
森村の鼻に、ぴたりと尻の穴が押し付けられた。
「はい、コップ。森村クン、自分でして見せて。そのほうがみんな喜ぶから。あたし男の子のするとこ、撮影したいの。」
森村は従った。ヴァレリヤの溝は、もうぬめりを帯びている。
「あたし達もやろう。」
食い入るように見つめるクセニヤが提案した。もうクセニヤの指は脚のあいだをこすっていた。女子たちは無言で、それぞれ同じことをし始めた。
古びた内装の薄暗い部屋に女のにおいが広がった。それは互いに分かるほど強くて、女子たち自身を興奮させるのだった。
しかし、そこに、斬り込むように別のにおいが加わった。森村の射精だった。たっぷりとした白い液体が勢いよくガラスのコップに飛び出していく。アミーナがそれを接写した。
「素敵! 大好き!」
済んだ森村が手を離したのを引き取るように持ち替えたアミーナは、最後まで指で搾り出し、柔らかくなった事を確かめてから
「じゃ、ヴァレリヤからどうぞ。掬って舐めて。」
「ちょっと、あたし今、森村がまだ下で、うっ!」
腿で森村の頭を強く挟みつけたヴァレリヤは、白い液体を口に入れた。
「次、あたしね。ヴァレリヤは、どくのよ。さっきからあそこが痒くてもう我慢できない。」
替わって跨り、森村に舐めさせたアミーナは
「ああ、気持ちいい! あたし達がずっと良い仲間でいられますように。」
精液で濡れた指を喜び一杯の表情で口に入れた。
「次、誰にする?」
「じゃあ、あたし。」
アグラーヤが尻を据えた。
こうして、全員が「式」を終えた。
「あんた、また勃ってるじゃないの!」
最後に跨っていたアナスタシヤが、そのままの姿勢で大きな声を上げた。
「当たり前だよ。一回で済むかよ。」
「みんな、森村に今度は男らしく動いてもらおうよ。あんた、あたし達、四つん這いになって並ぶから、一人ずつ嵌めてって。溜まってるんでしょ。空になるまでやろう!」
「差したら誓いの言葉を言うんだよ。覚えてる? ちょっと言ってみて。」
「ナターリヤ、余計なこと言わないの。せっかく勃ってるんだから。森村、この子にまず思い切り差し込んでやって!」
こうして、女子たちは、この日、森村の精液に口と腹とを満たされた。白い少女たちに体ごと受け入れられた実感は、森村の決心をいよいよ固いものにした。