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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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妻のデート (1) 個室-1

「Zくんに食事誘われちゃった」

月曜日、仕事をしているとスマホにゆきからのメッセージ。
週末のセックスでなんとなく浮わついていた心がにわかに波立つ。

「いつ?」
「今晩。急だけど仕事帰りにもしよかったら食事どうですか?って。こっちに来る用事ができたんだって」
こっちとはゆきの、そして私のかつての職場のあるビジネス街で、近くには日本有数の繁華街とホテル街もある。

「もう返事したの?」
「ううん、まだ。これってやっぱりそういう誘いだよね」
「だろうね。子どもたちのことは心配しないで。今日は早く上がれるし適当に夕飯作るから」
「ちょっと!汗 いきなり具体的に話進めないで!行ってほしいの???」
「かも……」
「えーー!週末は『もうZくんと会わないでー、ゆきー』って泣いて頼んでたくせに」
「ごめん、でもさっきの『食事誘われちゃった』ってメッセージ見ただけで興奮しちゃったんだよ」

これは本当だ。ネオンの灯りに照らされて他の男と腕を組んで歩くゆきの姿を想像して、私の股間はすでに固くなっていた。

「愛されてる感じがして嬉しかったのに」
「愛してるのは間違いないよ!」
「ゆき今日はパパとしたいな……」
「俺もゆきとしたい!ぜったいしようよ」
「なのにZくんともデートさせたいの?」
「うん」
軽蔑した顔のスタンプが送られてきた。
少し怒らせてしまったか。

「俺のわがままだからもちろん無理しないでいいんだけど……」
既読スルー。
「俺に内緒でもいいし!隠されても興奮するし報告されても興奮する!」
「隠されてどうやって興奮するの?矛盾してない?」
鋭いツッコミだ。
実はZから報告がくることになっているのだがそれは言えない。
「たしかに!まあとにかく!報告ありがとう、デートしてきてくれたら嬉しいよ!愛してる!」
これまた既読スルーされてしまった。



この調子では今日のZとのデートはないだろう。
それどころか私とのセックスもおあずけされてしまうかもしれない。

少し凹みながら仕事をしていると、今度はZからメッセージ。

「Oさん、さっそくなんですけど今晩ゆきさんお借りしますね」
「ゆき、OKしたの?」
「楽しみにしてますって。けっこう乗り気でしたよ!遠慮なく楽しませてもらいます!!」

ゆきは消極的だったはずなのにいったいどうしたのだろう。私へのあてつけのつもりだろうか。



悶々としながら帰宅し、子どもたちと夕食を済ませて一息ついているとゆきからメッセージ。

「いまZくんとデート中♪」

ゆきとZのツーショット写真が添えられている。
時刻は午後8時半――。
小洒落た個室ダイニングのような店でグラスを片手に並んで座る二人。
店員にとってもらったのだろうか。
ゆきはZにぴったり寄り添って笑顔を見せている。
肩と肩が触れ合っていて完全に恋人同士の雰囲気。

たった一枚の写真で心臓がバクバク音を立て始める。

そういえば子供が生まれてもう何年もゆきとこういうデートをしていない。
ゆきも昔を思い出しているかもしれない。

酒のせいかほんのり頬を染め、目は潤んでいる。
こんな表情で見つめられて欲情しない男はいないのではないか。
清楚でありながら隠しようのない色気を放っている。

動揺を悟られないよう、精一杯虚勢をはって返信する。
「おいおい、迷ってたわりにずいぶんノリノリじゃん」
「嫉妬してるの?」
「しまくりだよ。お似合いカップルすぎる」

実際二人は本当にお似合いすぎて、不倫デートを許可したことをはやくも後悔しはじめる。
なのに股間は熱く膨張している。

「あのね、このあとホテルに誘われてるの」
「やばい想像しちゃう」
あの写真を見せられて、この男女がこのあとセックスすることを想像しないほうが難しい。
写真を撮った店員だって、目の前のこの美しい女性が全裸で乱暴に犯される姿を想像したに違いない。

「行っていい?」
「やめて」「だめ」「ぜったいだめ」
思わず本音を連投してしまい、青ざめた顔文字でかろうじてふざけたニュアンスを追加する。
「どうしようかなー(ラブホテルの絵文字)」
ラブホテルの絵文字なんて冗談でもやめてほしい。
ピンク色のホテルにハートマークと「H」の文字。たかが絵文字に心がかき乱される。

「Zくん(ハート)にも相談してみるね(ハート)」
「Zの名前にハートをつけないで。しかもふたつ。辛いよゆき」
「Zくん(ふたつのハート)はやっぱりゆきとホテル行きたいって(ハートとホテル)」
完全におちょくられている。
「マジ辛い……やめて……」

「パパ、Zくんが今ここでキスしよって……いい?どうしよう?(カップルがキスしてる絵文字)」
「だめ」
だめに決まってる。しかし返事がない。
「キスしないで!」
3分、いや5分はたっただろうか。

「いまキスしてる」
「ゆき!」
また返事が途絶えた。
「ゆき!もう泣きそう……嫉妬しちゃうよ……帰り待ってるからね!ゆき大好きだよ!」

ゆきからはこれ以上の返信はなく、メッセージの既読もつかなかった。
妻が手の届かない場所で、よその男と二人きりの時間を過ごしているという事実に打ちのめされる。
家事も済ませすることがなくなると、脳裏に浮かぶのはゆきが全裸でZと絡み合いセックスに興じる姿ばかり。
今ごろ私の妻は――。


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