Future's CHOCOLATE-4
今日は2月14日。アタシのカバンの中には昨日頑張って作ったチョコレートが入っている。
「コノ、どうだった?保育園」
「すっごい楽しかったよ!子供可愛いくて…けど、アタシおもちゃみたく扱われた…」
「プフーッ!コノらしいなっ」
哲希は口元を両手で押さえた。
「吹き出さなくてもいいじゃんか!!そういえば、哲希は模試あったんだよね?どうだった?」
「いやー、難しかったよ…。だけど、まあ思った以上に書けたかな。俺、天才だしっ」
ふんっと胸を張る哲希をアタシは思い切り笑ってやった。
アタシたちの始まりはバレンタインデーからだった。勇気を出して良かったって、つくづく思う。哲希と一緒にいて、いっぱいわかったことがあるよ。哲希と過ごした一日一日がアタシを成長させてた。哲希がいなかったらアタシは今、こうやって笑っていないかもしれない。ありがとう、哲希。大好き!来年も再来年もずっとずっと、あなただけに甘い甘いチョコレートを渡して行きたいな…。
「あ、そうだ哲希…はい、チョコレート!!」