2-3
早く全裸にしてしまいたい気持ちはあったが、雄介はもう少しじっくりと乳房を愛撫することにした、乳房だけでどの程度まで感じるのかを見極めたい気持ちもある。
左右交互に舌と指で愛撫して行く、唇を強く押し付けて乳首を吸いだすようにして舌で強く弾く様にする、由紀が好きだった愛撫だ、もっとも、由紀の場合は乳首がもっと露出していたので転がすようにしたのだが……。
この愛撫に麻衣も強く反応した。
膝に力が入らなくなるようでガクガクと震え、遂にはがっくりと折れてしまう。
雄介は片膝を突いた体勢をとり麻衣の膝を腿の上に乗せるようにする、二人の身長差がぴたりと合い麻衣の乳房は雄介の唇の高さ、雄介は麻衣の背中を抱くようにして更に唇と舌で愛撫を続ける。
「あああ……ああああああああああ……」
雄介の肩を掴んでいた麻衣の指が離れ、がくりと首が後ろへ折れる、腕はだらりと下に下がったままぶらぶらしている。
雄介はしばしその光景を見下ろして愉しんでから麻衣をゆっくりと床に寝かせる。
「随分と反応がいいね、感じやすいみたいだな」
「……あたし……エッチ?……」
「ああ、エッチだね」
「……やだ……」
「いや、男にとってエッチな女性は魅力的さ」
「そうなの?……」
「誰とでも寝ちゃうのは困るけど自分が抱いたり愛撫しているときは思い切り感じてくれた方がずっといい」
「……凄く感じちゃった……何か気持ちが高まり続けて……ふっと力が抜けちゃったの」
「それが逝くってことなんだよ」
「あたし、逝ったの?」
「まだまだ序の口だけどね、軽く逝ったってとこかな」
「……でもこんなの初めて」
「自分で……その、オナニーしたことはないの?」
「……ある……でも興奮が高まってきちゃうとちょっと怖くなっちゃって……」
「そうか……」
雄介は話しながらニーハイソックスをくるくると丸める様に脱がした、手をショートパンツのボタンにかけると、麻衣はちょっと手をひらひらさせて顔を覆う、手を押さえようとして思い直したのだろう、おそらくそれだけで興奮が高まるほどに恥ずかしいのだ、しかし雄介の邪魔をしてはいけないと思いなおし顔を覆う……理想的な反応だ、ショートパンツを下ろしにかかると少しだけ尻を浮かせて協力する、意識しているのかしていないのかはわからないが、しっかり覚悟が出来ている証拠だろう、気の迷いではない事を確認できて僅かに残っていた迷いも消え去る。
パンティに手をかけると顔を覆っている手により力が入る、それでも尻を浮かせて協力するのがいじらしく感じる。
麻衣の全てが露わになった。
顔はしっかり覆われているが、すっきりしたなで肩、たっぷりしているが張りがあって仰向けになってさえ形を保っている乳房、腰のくびれは今ひとつで未成熟さをうかがわせるが、腹はすっきりと締まっていて、いずれ腰も魅力的にくびれてくるのだろう、尻も胸と同様たっぷりとしているが張りがある。
そして性器……ヘアは生え揃っているもののまだ一本一本が細いのか、うっすらとした印象、ふっと息を吹きかけてやるとさらりとそよぐ、ヘアの下の恥丘はこんもりと盛り上がっていて、それに続く割れ目は少女のような一本筋ではないがまだラビアを内側に秘めていてなんとも初々しい。
初めて男に全てを晒したのだろう、麻衣の羞恥心を慮り、性器には触れずに麻衣の手を優しく広げさせる。
「麻衣の体、素晴らしいよ」
「ホント? 太りすぎてない? 子供っぽくない?」
「太ってなんかいないよ、痩せてれば痩せているほどいいと思うのは女性の勘違いさ、男は女らしい柔らかいカーブや感触が好きなんだ」
「本当?」
「ああ、麻衣の胸もお尻も張りがあって、肌理細やかで素晴らしい」
「子供っぽくは?」
「オトナっぽいとは言えないな、でも今の麻衣にしかない魅力がある、桃を思い浮かべてごらん? 熟しきった桃は香りも強いし甘さも強い、でもはしりの桃は固いし甘みもまだまだだけど熟した時にはなくなってしまう爽やかな酸味があるだろう?」
「あたし……はしりの桃?」
雄介がにこやかに、そして優しく微笑んでやると麻衣は安心したように顔をほころばす。
「さあ、シャワーを浴びよう」
雄介は自分のペニスが既に怒張しきっていることを感じている、麻衣がそれを目の当たりにした時少しショックを受けるかな? とも考えたが、どうにかできることでもなく、いずれ目にすることなのでためらいなくトランクスを脱ぎ捨てた。