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人妻強制自慰 彷徨う濡れ指
【熟女/人妻 官能小説】

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本番-3

「どうしちゃったのはお前だろ。夫の留守中にはしたない真似をして。しかもそれを録画してるだなんて。誰に見せるつもりだったんだ?」
「誰って、あなたの取引先の太田副社長じゃないですか」
「そんな奴は知らないなあ。それがお前の浮気相手というわけか」
「うわあ、取引先の重役と不倫しちゃったんだ、由紀子ってば」
「江理花まで何を」
「とにかくだな」
 強引にまとめに入るように正則が言った。
「由紀子、お前は真昼間に自慰をしてそれを録画した。それは事実だな?」
「ええ、そうですけど」
「そんな破廉恥なやつとは結婚生活は続けられない。別れてくれ」
 由紀子は視界がグニャリと歪むのを感じた。自慰を見せろと言われた時以上のショックだ。
「あははははははっ! まだ分からないの? あなたは嵌められたのよ」
「どういう……こと?」
「私と正則はこういう関係になった」
 二人は由紀子の前だというのに熱いキスをした。
「でね、あなたが邪魔になったんだけど……なんの落ち度もないのに離婚させるのはさすがに難しいから、一芝居打ったのよ。で、思惑通りあなたのとんでもないビデオが撮れた。これを証拠に離婚を迫るというわけ」
「そんなことに応じるわけないでしょ」
「いいのかしら、そんなことを言って。今は便利な世の中なのよね。動画サイトに匿名でアップしとけば、どこかの誰かが勝手に拡散してくれる。そうなれば、恥をかかされた正則さんは問答無用であなたと離婚出来る、という作戦なの」
「それじゃあ、山村常務は?」
「ああ、電話の人? 私たちが雇った役者さんよ。あは、あははははっ!」
「ねえ」
 由紀子は俯いた。
「その作戦とやらは、正則さんと江理花の二人で立てて実行した、という事で間違いないわね? 私と離婚して二人が一緒になるために」
「ええ、そうよ。ねえ、正則」
「ああ、そうともさ」
 由紀子は俯いたまま肩を揺らし始めた。
「ふふ、ふふふふふ……」
「な、何笑ってるのよ? ショックで気が狂ったの?」
「ふふ、うふふふふ、あははっ、あははははははっ!」
「おいおい、しっかりしろよ、由紀子」
「しっかりしてるわよ」
 本棚からスマホを取り出す由紀子。
『その作戦とやらは、正則さんと江理花の二人で立てて実行した、という事で間違いないわね? 私と離婚して二人が一緒になるために』
『ええ、そうよ。ねえ、正則』
『ああ、そうともさ』
「というわけで。不倫の証拠が掴めたわ」
「な……おまえ」
 狼狽する正則。
「ふん、こっちには破廉恥ビデオがあるってことをお忘れなく」
「そのんなもの、無いわ」
「何言ってるの、たった今録画したじゃ……まさか!」
「そう。録画なんかしてないわ。テレビに映してただけよ。正則さん、さっき停止ボタンを押した時に気付かなかったのね、録画ポーズになっていたことに」
「うむぅ……」
「たっぷりいただくからね、慰謝料。あなたが会社に居られなくなって一文無しになる前に払ってね」
 由紀子は手早く服を着てバッグを掴んだ。
「じゃ、末永くお幸せに、お二人さん」
 彼女は一度も振り返らずに家を出ていった。


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