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人妻強制自慰 彷徨う濡れ指
【熟女/人妻 官能小説】

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スカートの中で蠢く指先-1

「え、江理花(えりか)、何するのよ」
 由紀子は中学時代からの友人、江理花と二人で牡蠣鍋をつついている。が、江理花がつついているのは鍋だけではない。
「寂しいんでしょ、ここが」
 掘りごたつ式のテーブル席で向かい合わせに座っている江理花の足が由紀子の膝下丈のスカートの中に潜り込み、親指で股間をつついている。ストッキングとパンティの上からなのに、それはかなり強く由紀子の下腹部を刺激している。
「よしなさいってば」
「何言ってるの、溜め過ぎは良くないわよ? 寂しいのならスッキリさせなきゃ」
 さらに股間を突いてくる足を、由紀子がスカートの上から押さえた。
「確かに、夫が全然かまってくれなくて寂しいっていう話をしたけど、だからって……」「だから、よ。悶々としたものを溜め込んでちゃ、いつかおかしな形で爆発しちゃうかもしれないじゃない。私みたいに」
 江理花は一昨年離婚した。単身赴任の夫の留守中に不倫をしていたのがバレて、ほとんど一方的に離婚させられてしまったのだ。約八年間の結婚生活は、いとも簡単に崩れ去った。
 寂しかっただけだ、あなたを愛している、といくら訴えても、非は全面的に江理花にあるとされた。そして、彼女はそれを否定することが出来なかった。
「自分で適当にガス抜きしておけばよかったのよね、今思えば。でも、やっぱりなんだか後ろめたいじゃない? 結婚してるのに自分でするのって」
「あ、うん……」
「だから躊躇ってしまった。そして溜まりに溜まったものが私を突き動かし……ちょっと優しくしてくれた男にコロリとやられてしまったの」
 江理花は自虐的な微笑みを左の唇の端に浮かべ、お椀の中の白菜を箸で裏返した。
「私もそうなる、と?」
「その可能性は低くない」
 江理花の足が再び由紀子の股間をつつき始めた。
「やめてってば。話は分かるけど」
「じゃ、自分でしなさいよ」
「わ、分かったわよ。後でする」
「ダーメ、今しなさい」
「は? 今ここで?」
「そう」
「そんなこと」
「出来ない?」
「当り前じゃない」
「じゃあ、このまま続けるわよ」
 江理花の足の親指が、由紀子の股間の中央をグリグリと抉った。
「ちょ、ちょっと、ダメだってば」
 彼女の足を掴んで止めた。
「由紀子。あなたが心配なのよ。最近ダンナさんが更に出世して忙しくなって、帰宅は毎日日付が変わってから。たまに早く帰ってきても、疲れた、だけ言って寝ちゃうんでしょ?」
「ええ、そうよ」
「なのにあなたは寂しさを解消しようとしない。自分の過去を見てるようで辛いのよ」
「江理花……」
「だからしなさい」
 江理花が足の親指の先で由紀子の股間を強く押した。
「う……ホントにもう、強引ね、あなたってば」
「そうよ。よーくご存知の通り」
 イタズラっぽい目でウィンクしてくる江理花を見ていると、由紀子はなんだか気持ちがほぐれてきた。
「ありがとう。でも、やれといわれてするような事でもないでしょう?」
「まあねえ」
 二人は見つめ合って苦笑いした。
「ちょっと医学的な話をしようかな」
 江理花の足が由紀子のスカートの中から出ていった。
「医学的?」
 江理花は私立の医大をギリギリで卒業した。元夫は研修医時代の指導医。要するに、職場の上司と結婚したのだ。
「そ。まずは統計。自分でしたことのある女性は何パーセントぐらいだと思う?」
「30パーセント……とか?」
「90パーセントよ」
「きゅ、90!」
「統計にもよるけどね。平均するとだいたいそのぐらいみたい。でも、私が驚くのはむしろしていないと答えた10パーセントの方」 江理花は煮詰まりかけた牡蠣を鍋から掬い上げ、自分のお椀にワンバウンドだけして口に放り込んだ。
「アヂヂっ!」
「何やってるの」
「ぷはっ」
 牡蠣を吐き出し、ゴクゴク、っとビールを飲んでから、彼女は話を続けた。
「自慰はね、医学的にはした方がよいとされてるのよ」
「そうなの? どちらかというとしない方がよさそうな印象があるけど」
「でしょ? なんとなく後ろめたかったり恥ずかしかったりする理由はそこにあると思う。でも、それは違う」
 由紀子は視線で話の先を促した。
「オンナの体はね、性的刺激の経験を積めば積むほど開発されて、感じやすくなることが分かっているの。しかも、悦びが深くなる」「そうなんだ」
「そしてオトコはオンナを悦ばせることに喜びを感じる。従って、感じやすい体を作っておくのは、愛する人の為でもあるの。だから……」
「だから、しなさい、っていう展開?」
「さすがね。ダテにわが友を長くやってはいないのだな、由紀子くん」
「誰でも分かるわよ、江理花」
 小学校で出会って以来の仲だから、考えていることは大体分かる。二人は屈託なく笑った。
「江理花、ありがとう。後でするわ。約束する」
「ダメよ。あなた、約束は守る子だけど、同時に極端に恥ずかしがり屋じゃない? だから実行できない可能性が高い。今すぐここでしなさい」
「やめてよー。ここでなんて、余計に出来ないわよ」
「しないなら……」
 江理花の足が再び由紀子のスカートの中に侵入し、その親指が最も敏感な部分にピタリと照準を合わせた。
「イかせるわよ」
 目が笑ってない。本気だ。本当にイかせる気だ。由紀子には分かる。


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