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人妻強制自慰 彷徨う濡れ指
【熟女/人妻 官能小説】

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スカートの中で蠢く指先-2

 由紀子は、ふぅ、っと一つ息をついた。そして、無言でテーブルの下に手をおろし、左手でスカートを捲り上げながら右手を中に入れていった。それと同時に江理花の足が出ていった。
 江理花の方を伺いながら、躊躇いがちにストッキングの中央の縫い目の部分を指先で軽くなぞった由紀子は、ピクリと腰を跳ねさせた。
「う……」
 両隣のテーブルには誰もいないとはいえ、同じフロアには大勢の客がいる。そんな中で声を漏らしてしまった由紀子は、慌てて周囲を見回した。
「大丈夫よ。これだけ騒々しいんだから。それに、みんな自分たちのおしゃべりに夢中で、他人のことなんか気にしてないわよ」
「そ、そうね」
 由紀子は再びストッキングの縫い目を指先でなぞった。
「……っ」
 今度は声を抑え込めた。
「ねえ、本当にするの? 大勢の人がいる居酒屋の中で。テーブルで見えないとはいえ、一人っきりじゃないのよ?」
 江理花はニヤーっと笑った。
「しないなら……」 
 江理花の足がテーブルの下で由紀子の足を這い上がり始めた。
「ダメだってば」
 由紀子はテーブルの下で、自分を弄っているフリをした。
「由紀子。そんな演技が通じるとでも?」
「う……」
「スマホ貸して」
「何するの?」
「いいから」
 スマホを手渡すと、江理花は少し操作してから画面を見せてきた。ビデオチャットの画面になっていた。
「これを使ってあなたがインチキしないように見守ってあげる」
「見張る、の間違いでしょ」
「ふふ、その通りよ。テーブルの下でスマホであなたの股間を写し、私はそれをビデオチャット画面で見張る」
「そんな。江理花に見られながらだなんて」「するの? しないの? しないなら……」 江理花の足が伸びてきた。
「わ、分かったってば」
 由紀子は言われた通りにスマホのカメラを自分の股間に向け、そこに指を這わせた。
「こ、こう?」
 スマホの画面を見ていた江理花が顔を上げて首を傾げた。由紀子の指の動きがぎこちないのに気付いたのだ。
「ねえ、まさかとは思うけど、あなた、自分でしたことが無いの?」
「わ、悪かったわね」
「悪くない、悪くない。むしろ貴重よ。さっき言ってた、していない方の10パーセントなんだから」
「そうよ。だからもうやめてもいいでしょ?」
「いやいや。だからこそしなさいよ。自分でしたことのない元お嬢様の人妻だなんて、マニア垂涎よ?」
「やめてよ、AVじゃあるまいし」
「ごめん。真面目に言うわ。自分で処理できる手段を身に着けておいて欲しいの。私みたいな失敗をしない為に。本当の意味で見守ってあげるから」
 江理花は、いい加減な女のように見えて実は誠実で面倒見がいいということを由紀子は知っている。
「分かったわ。でも、下手だからって笑わないでよ」
「笑うかもしれないけどバカにはしないわ」「江理花、あなたってホントに」
 由紀子の顔に、花のような笑顔が広がった。
 気持ちを入れ直した由紀子は、自分の敏感な部分を指先で撫でた。
 江理花の持っているスマホの画面に、薄暗がりの中で蠢く由紀子の指が映し出されている。
「ん、んん……」
 少し感じ始めた。
「お客様」
 由紀子は文字通り飛び上がった。いつの間にか近くに来ていた店員が声を掛けてきたのだ。
「ラストオーダーとなりますが、追加のご注文はございますか?」
「え? えっと……ナマ中」
 彼女は江理花の方を見た。
「私も」
「ナマ中お二つですね。以上でよろしいですか?」
「ええ」
「はい」
 にこやかな笑顔の余韻を残し、若い女の子の店員は去っていった。
「ほらほら、急がないと。間に合わなくなるわよ」
「急げ、ったって」
 びっくりして飛び上がった時にテーブルの裏にぶつけた由紀子の右手の甲はジンジン痛んだ。
「とりあえず、もう少し強い刺激にしてはどう?」
 江理花の指導が入った。
「強い?」
「そうよ。ストッキングの上からじゃあねえ」
 周囲の様子を伺い伺い、由紀子はストッキングの中にそっと手を入れた。そして、パンティの中央に縦に走っている少し窪んだミゾを指先でなぞった。そこはジットリと湿っていた。
 スマホの画面に、ストッキングの中で上下に往復する由紀子の手が映っている。
「うう……く……」
 さっきまでより強烈な刺激に、由紀子は声を抑えきることが出来なかった。
「グズグズしてるとバレるわよ? 直接弄りなさい」
「だって、こんなところで」
「こんなところだから短期決戦に持ち込む必要があるんじゃない。長引くほど危険よ」
 由紀子は一瞬の逡巡の後、右足の付け根部分からパンティの中に指先を滑り込ませた。その様子はスマホのカメラで捉えられ、江理花に見られている。
「ねえ、どうやればいいの?」
「欲しい所を弄ればいいのよ。体の声を聞いて」
「欲しい所?」
 江理花は、はあ、とため息をついた。
「しょうがないわねえ。ストッキングとパンティを脱ぎなさい。もっと具体的に教えてあげるから」
「な、何言ってるの、トイレや自宅じゃないのよ? 外でパンティを脱ぐなんてありえないわ」
「オナニーもね。普通は外ではしないでしょ? それをするんだから、脱ぐぐらいなによ」
 由紀子は俯いてしまった。
「ねえ、どうしてもしなきゃダメなの?」
「ええ、ダメよ。あなたの為なの。私を信じて」
 江理花にまっすぐな目で見つめられた由紀子は、小さく頷いてストッキングのゴム部分に手を掛けた。


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