メリッサ-17
「うーん。此処は何処?」
「私達の家です」
「貴方は誰?」
「またふざけてますね」
「ああ、思い出した。キャサリンだったっけ?」
「それは私の友達です」
「あー、そうだった。君はマリッサだったね。イターイ」
「もう一度私の名前を言いなさい」
「メリッサだったかな」
「そうです。初めからそう言えばいいのです。ほら、アザになっています」
「何がアザになっていますだ、自分で付けた癖に。それにしても恐ろしい握力だな。君の父さんはフリッツ・フォン・エリックだろう」
「誰ですか、それは?」
「頭でも何処でも鷲掴みにして相手を苦しめるプロレスラーだ。握力のお化けだよ」
「私も握力は強いです」
「分かってるよ。この腕見ろよ、指の形にアザになってる」
「指で強くつかんだからです」
「格好悪いなあ。キスマークならいいけど、これじゃまるで喧嘩したみたいじゃないか」
「それじゃ今度貴方がふざけたらキスマークを付けます」
「さっきは死んだかと思った」
「大げさですね。腕をつかまれても死にはしません」
「そうじゃない。セックスの時だよ」
「ああ、そんなに気持ちが良かったのですか?」
「あのね、貴方の体が重くて窒息して死にそうになったのです」
「私は140ポンドしかありません」
「それどれくらい? キロで」
「さあ分かりません」
「きっと70〜80キロだろうな」
「貴方は何キロですか?」
「僕は60キロ」
「それじゃ私もそれくらいです」
「嘘つけ」
「本当です。女性は重そうに見えても意外に軽いのです」
「軽かったら窒息しないよ」
「それじゃ今度は貴方を上にして上げます」
「もういい。少し休まないと」
「まだ1回しかしていませんよ」
「メリッサとセックスすると消耗が激しくて死にそう」
「他の女とセックスしたことはあるのですか?」
「無い」
「他の女とセックスするともっと消耗が激しいかも知れませんよ」
「それは無いだろう」
「キャサリンとセックスしたいですか?」
「あ、あれか。あれは確かに化け物だな」
「何ですか。私の友達を化け物とは」
「あれはプロレスでもやってるんじゃ無いのか?」
「彼女はアメリカではアイスホッケーをやっていました」
「へえ。あんなのがアイスホッケーやったら氷が割れちゃうだろう」
「アイスホッケーは氷の上の格闘技と言われていますから、キャシーはレスリングをやっても強いだろうと思います」
「そうだろう、あの体だ」
「キャシーとセックスをすれば貴方は本当に死ぬかも知れませんね」
「恐ろしい。彼女とセックスするなら縛って身動き出来ないようにしておいてやらないと命が危ない」
「キャシーにそう言って上げます」
「別に言わなくていいよ」
「キャシーはああ見えてもとても優しいのですよ。何と言うのですか、日本語で。猫可愛がる?」
「ああ、無茶苦茶に可愛がるのか」
「そう、それ。キャシーに愛されると幸せです」
「その代わり浮気すると殺されるな、確実に」
「貴方が私に飽きたらキャシーを紹介して上げます」
「いい。まだ死にたくない」
「それなら私で我慢しなさい」
「我慢する。我慢するから乱暴なことは少し控えて欲しいな」
「乱暴?」
「このアザを見ろよ」
「ああ、そんなの乱暴のうちに入りません」
「驚いたな。やっぱり民族が違うんだな。肉ばっか食ってるとそうなっちゃうんだな」
「貴方ももう少し太りなさい」
「食べても太らないんだよ」
「もっと食べないと太りません」
「しかし、それにしてもデカイおっぱい、デカイケツだな」
「厭ですか?」
「いや、デカイことはいいことだ。ちょっとおっぱい吸わせてくれ」
「いいですよ」
「・・・」