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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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現実の世界では-1

【現実の世界では】

「…ちゃん、優子ちゃんてばあ」

それはどこか遠くの方からぼんやりと聞こえてきた。

「おーい、目を覚ませってばあ」

−うるさいなぁ、せっかく気持ちいい余韻に浸ってるのにぃ−

「うーん…」

「あっ、気づいた!こら、目を覚ませエロ優子!」

ぼんやりと自分を呼ぶ声は、意識の覚醒とともにはっきりと聞こえるようになった。

「うーん、ここどこ?」

目を覚ました優子は寝ぼけ眼で聞いた。

「電車の中、【痴漢専用車両】よ。みんなが心配してるのにあんたは一体何やってるのよ!」

「えっ、何って…。あれ?」

優子は心地好い気だるさを感じながら、自分の状況を確認して驚いた。星司の腰の上に跨がり、開かれた卑猥な割れ目はしっかりと肉棒を咥え込んでいたからだ。

「うそ!やってたのはあっちの世界のことじゃなかったの!」

瞬時に現実に戻った優子の淫部は、星司の存在を感じて熱くなった。膣の奥に中出しされた精液も優子ははっきりと感じた。

「何が『あっちの世界』よ。あなたがここまで淫乱だとは思わなかった。まさか、意識がないのにするなんて、ホント呆れる子ね」

「あ、あたし、もしかして、寝ながらセックスしてたの?それも騎乗位で…」

「そうよ!あなたはみんなの心配を余所に、気を失いながらオナニーを始めて、そのまま星司を襲ったのよ!ホントに信じられない淫乱さだよ。星司も星司よ!こんな淫乱女に合わさなくてもいいのに」

陽子は優子と星司を交互に睨んだ。

「あはは、すまない。つい弾みで」

道理で生々しかったはずだ。あの感覚は実際の優子の肉体を介して行われていたことだったのだ。

「えっ、ということは夢だったの?悠子さんは?」

優子は恐る恐る聞いた。

「何言ってるの。悠子は逝っちゃったじゃない…」

陽子は寂しそうに返した。

「そんなぁ…」

せっかく悠子をこの世に戻せたと思ってたのに、それが夢だと知った優子はガックリと肩を落とした。

「えっ、優子ちゃん。どうしたの…」

目に見えて落ち込む優子。その様子が心配になった陽子が手を伸ばし、その震える肩に触れようとした瞬間だった。

「ああんっ」

「ひっ…」

突然優子が喘ぎ声を洩らしたため、びくっとした陽子は慌てて手を引っ込めた。

「あ、あんた何やってるのよ!」

陽子が驚くのも無理はなかった。落ち込んでいたはずの優子が、腰を前後に振って、その行為を再開していたからだ。

「あん、あん、ち、違う…あ、あたしじゃない…あん、あん、でも嬉しい…」

優子は頭を振りながら、喜びの嬉し涙を流していた。

「どういうことよ?」

陽子は、ニヤニヤと笑う星司を問い詰めた。

「あはは、今腰を動かしてるのは優子ちゃんじゃないってこと」

「へっ?あんたも悪意の念でおかしくなったの?」

その苦しさを体験した陽子は心配になった。

「違う違う、悠子だ。悠子が帰ってきたんだ」

「えっ、ゆうこって…」

情報解析のスペシャリストは、呼び捨ての【ゆうこ】の名前と、【帰ってきた】の言葉と、さっきの自身の体験を踏まえて瞬時に理解した。

「うっそ…」

陽子は信じられないモノを見るように優子に目を移すと、問題の優子は、腰の動きを止めて悪戯っぽく微笑んだ。

「うふふ、陽子ちゃん、ただいま〜。ちょっと変則だけど帰ってきちゃった」

にわかに信じられなかった。しかし、その話口調も、何度『呼び捨てでいい』と言っても一向に『ちゃん』付けを止めないのも悠子そのものだった。

「ほ、本当に悠子なの?さっきお別れしたじゃないの!一体どうやったの?」

「うふふ、上がね、優子ちゃんなら魂の同居に耐えれるからって。それにね。優子ちゃんがそれを望んでくれたの。やっぱり優子ちゃんて伝承に価するくらい特別な人だったみたい」

悠子の説明を聞いていた陽子の目から、うるうると涙が溢れてきた。 


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