死後の世界へようこそ-4
−えっ、ご、ごめんなさい−
悠子の嫌がる素振りに、優子は慌てて背中を向けた。やはり星司が選んだ女性だけあって、恥じらいを持っていることに優子は気づいた。
−久し振りだから燃え上がっているだけなのに、あたしったら何も考えずにオナニーまでして…。やっぱりこんな淫乱な女、悠子さんに合わないかも…−
そう思った矢先だった。
−いや〜ん、もっと見て、エッチなあたしをもっと見て−
−へっ?−
優子は驚いた。
悠子は異界の狭間から、時折星司達のことを見守っていたが、【痴漢専用車両】を見ているうちに、見られながらする行為に憧れを抱くようになっていた。どうせこれが最後なのだ。そう思い込んでいる悠子は、星司の心に爪痕を残すために、とことん淫らになろうと思ったのだ。
−願ったりなんですけど−
さっきは遠慮がちに見ていた優子は、早速かぶり付きの席を陣取った。
−せ、星司くん、もっとエッチにぃ、あん、もっとエッチにぃ、ああん、ああん−
悠子の願いを叶えるために、星司は体位を騎乗位に変えた。
星司の上になった悠子は、結合部分が優子に見えるように足を開いた。優子の視線を感じた悠子は、ジュプジュプと淫らな音を立てながら腰を上下に動かし始めた。
−見て、見て…おまんこに刺さってるの…ああん…エッチなおまんこ見て…ああん−
真面目そうな悠子が愛液を垂らしながら淫部に肉棒を咥え込む姿は、そのギャップがある分凄く卑猥だった。
−(やっぱり陽子さんと同じだ。いや、それ以上にエロい…)−
呆れ返りながらも、優子の興奮は増していった。
−はあ、はあ、悠子さん、凄くエッチですよ…はあ、はあ…−
−ああん、こんなの初めてえぇ〜、あっ、イキそうっ、あっ、あっ、来て、来て、一緒に、ああん、一緒に…−
初めは星司の射精を促していると優子は思っていた。しかし、悠子の潤んだ視線が、自分を求めていることに気づいた。
−あっ、そういうことか−
既にそれを経験している優子は、どうしたらいいかも理解していた。
優子は喘ぐ悠子の唇にキスをし、舌を絡めながら女体を抱き締めると、そのまま悠子のイメージの中に自身の意思を重ね合わせた。一瞬ぶれた後、2人のイメージが完全に重なった。
直後に女体に衝撃が走った。
−あああああ―――−
実体ではないイメージのはずなのに、それとはかけ離れた生々しさだった。股間を貫く快感と、悠子が蓄積した快感の渦が女体を駆け巡り、それが相乗効果となって優子に襲いかかった。
−いやあああん!イクウッ!イクウウウッ!あああああん!−
激しい絶頂に見舞われた優子の頭は真っ白になった。