第六話-1
持ってきたカバンから、僕は道具をいくつか取り出して、彼女が拘束された椅子の側に置いた。
すると、その中の一つに彼女は特に目を留めている。
不安そうにそれを見ながら、彼女が言った。
「そ、その大きい注射器みたいなの、何?」
「ふふふ…。
これはね、君のお尻にお薬を入れる道具、浣腸器だよ。
本格的なアナル調教の前には、お腹の中を綺麗にしておかないとね。」
それを聞いて、最後はどんな結果になるか、即察したのだろう。
「えっ…。」
彼女は顔色を変えて、ひどく狼狽しはじめた。
「そ、そんなのいや…。や、やめてください。」
僕は無視して、洗面器に浣腸液を注ぎ、浣腸器に吸い上げた。
そして、液体で満たされたガラス管を持ち上げて、これみよがしに彼女の目の前に持ってきた。
それを見て、首を横に振りながら声を震わせて言う。
「お、お願い。ゆ、許してください。」
怯えきった表情が、さらに僕の嗜虐心を高める。
そして後ろに回り、ピシャッと尻を叩いた。
「ああっ」と短い叫び声を上げる彼女に訊く。
「さてと…、浣腸されるのは初めて?」
「い、いや、いやっ! やめて、許して。」
そう言う彼女の尻を、もう一回強く叩いた。
「い。痛い」
と声を上げているところに、
「奴隷のくせに、ご主人様の聞いてることに、ちゃんと答えないとだめだろ。きちんと答えるまで、お尻ぶつぞ。」
そう言って、素直に答えるよう促すと、
「は。はい。は、初めてです。」
とか細く、震える声で答えた。
「じゃ、ちょっと辛いかもしれないな…。でも我慢するんだよ。さあ、先っぽ入れるから、ケツの力抜いて。」
そう言って、僕は浣腸器の嘴管を彼女の尻穴にあてがった。