第三話-1
「じゃ、君がいつも想像してたこと、始めようか。」
そう言って、持ち上げていた両手を降ろし、彼女の細く長い首から髪を上げて、首輪を付けた。
「さあ、これで君はもう奴隷だよ。」
彼女は目をトローンとしてうなずく。
そして、一発、立派な尻を叩いた。
「ひゃん!」
嬌声を上げる彼女に、続けざまに命令した。
「さ、犬みたいに四つん這いになってごらん。」
「は、はい。」
従順に、普段ではありえない、恥ずかしいスタイルになったお嬢様。
その首をつないだリードを軽く引っ張ってやった。
「お散歩の開始だ。ちゃんと膝立てて歩けよ。」
「はい…。」
ぎこちなく、そしておびえたように四つ足で歩いて、しばらく部屋の中を連れまわした。
「フフフ。もうすっかりいやらしいメス犬になっちゃったね。」
「あ…ああ…そんな…恥ずかしい…。」
そう言いながら顔を火照らせている。
もう次のステップに進めてもいいな、そう思って、目の前に骨のおもちゃを落とした。
「さあ、それを咥えるんだ。ただし手は使うなよ。」
床に落ちたおもちゃを、何度か落としながら、彼女は口に咥えた。
「よーし。じゃ、そのまま歩くんだ。もし落としたら、お仕置きだぞ。」
うなずきながら、再び犬のように歩き始める。
僕は、少し強めに首輪を引っ張り、歩みのスピードを上げようとした。
すると、彼女は途端におもちゃを口から落とした。
「ありゃりゃ。早速やっちゃったのか。」
失敗したメス犬の尻に、一発バシッと鞭をくれてやった。
「あ、ああっ!」
軽く叫び声を上げ、膝を落としたところに、追い打ちをかけて背中と尻に打擲を繰り返した。
「ああっ」
「さっさと拾わないと、お仕置きは終わらないぞー。」
鞭を何発も受けながら、彼女はなんとか再びおもちゃを口に咥えた。
「じゃ、調教再開だな。しっかり歩けよ。」
すぐに僕は再びリードを引っ張った。
しかし、もう足が疲れたのか、それとも鞭が堪えたのか、歩き出すとすぐにおもちゃを落とした。
慌てて口を床に付けて、再び咥えようとするところに、容赦なくまた鞭をくれてやった。
しばらくすると、もうおもちゃを口にすることは諦め、うずくまってしまった。
そして僕の鞭に耐えつつ、涙声でこう訴えた。
「も、もう許してください。お願いします!」
僕は、この美女がどんな表情になったのか、見てみたくなって手を止めた。
そして髪をつかんで、顔をもたげさせた。
「もう泣きが入っちゃったのか。だめなメス犬だなあ。」
「はあはあ…ごめんなさい。」
大きな瞳から涙をこぼして、許しを請うその顔と、鞭で赤くなってしまった背中と尻が、僕の嗜虐心にさらに火をつけた。