私の一言が変えてしまった-3
私の口いっぱいに、何かが詰めこまれた。
パパが私の口の中に、舌を突っ込んで来たんだ。
パパの舌はまるで針金みたいに、くるくると私の舌に巻きついている。
今、あんなひどいコトを言ってた舌とは思えないほど、私の舌を温かく優しく包んでくれてる。
パパだ やっぱり私の好きなパパなんだ……
でも、パパのその柔らかな舌も、脚の間の痛みをやわらげてはくれない。
「い、痛い痛い痛い痛いっ……」
突然、本当に私の脚の間から何かがズルズルと引きずり出された。
同時に、私の口からもパパの舌が抜け出した。
(あ……)
私の目の真上に、パパのチンチンが現れた。
チンチンの先っぽの、黒紫色の丸いところを割くように白い流れが噴き出して来た。その流れは、私の胸の上にしたたり落ちた。
(熱い……)
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数ヶ月後。
リビングのテレビから、ニュースが報じられてた。
「……○○容疑者を、強姦の容疑で逮捕しました。……」
「強姦」という言葉を聞くと、私の心の中には あの日脱衣場でパパに力ずくで犯された私の姿が「資料映像」として浮かぶようになった。
でも、あの日たしかに私 パパに犯されたけど 私にはあれが「強姦」とは思えない。
あのあとパパは私をお姫様だっこしてお風呂場に連れてってくれて、身体をキレイに洗ってくれた。
二人とも黙ってたけど、私を洗ってくれるパパの手つきで、パパが「みほ子が好きだよ」って言ってくれてるのを感じてた。
そして、その次の日にも私はパパと一緒にお風呂に入って、エッチなおしゃべりをしてた。
だって、ママのことをネタにしただけで、それっきりパパとギクシャクしてしまうなんてイヤだもん。
テレビをぼんやり見ていた私の前に、
「み・ほ・子・ちゃーん!」
よそ行きのジャージを着た、ママが現れた。
ママはいきなり私を抱きしめた。
「どうしたの……ママ?」
ママの胸に顔を押さえつけられながら私が言った。
「ママね、赤ちゃんが出来たのよ!」
「ええ〜っ!」
ママは全然私を離してくれない。私の視覚はママの胸にふさがれていたけど、私の心の中の資料映像にはママの笑顔がいくつも映し出されていた。
「すごいね、ママ。 やったね。」
「ふっふっふ…… すごいでしょ。」
その時、心の中の資料映像が変わった。
パパのチンチンの先から噴き出す、白い液体の光景が思い出されたんだ。
(あの液だ…… パパはあの液をママの中に出したんだ…… もしかしたら、私を犯したあの日に、もうママと ちゃんとしたセックスしたのかも知れない……)