2-13
「やっ……」
麗子が嫌がったのは、二人が座るソファーの正面には、シンが無表情で座っていたから。
さっき河野が突き飛ばしてしまってから、シンは動かなくなってしまったが、きっとこのロボットなら麗子の犯されてる姿を録画しているかもしれない。
「葉月……そんなに見られるのが好きなら、今からたっぷり犯される様をこのロボットに撮ってもらえよ」
「や……いやあ……」
河野は器用に繋がったままの麗子の身体を反転させる。
ちょうど椅子に座った父親が、子供を膝に乗せる、そんな態勢だ。
「ほら、葉月の大切な所に俺のが入ってるんだぜ?」
「あうっ……河野さ……」
耳元で囁く河野の息遣いを感じるたびに、子宮が疼く。
あの優しい河野がこんなにも荒々しく自分を犯している。
その状況に身体がゾクゾク打ち震え、繋がった所からさらに蜜が溢れてくる。
「……お前、こんな風にされているのに悦んでるのか?」
普段の河野では決してありえない姿。
それは恋人に対しても同様だった。
恋人に対しては、彼はいつも優しく、壊れ物を扱うように抱いていたのに、麗子に対しては「犯す」という表現がピッタリなほど、麗子の尊厳を侵害するような抱き方をしていた。
なのに、麗子の身体は悦んでいる。
あのセックスロボットが言っていた通り、葉月麗子は苛められたり辱められるのが本当に好きなのだろう。
汗ばむ麗子の身体を背後から抱き締めながら、河野は笑いが込み上げてくる。
社内でも麗子に憧れている男は結構いる。
美人でスタイルもよくて、仕事もできる、高嶺の花。
そんなレベルの高い女が、自分の腕の中で好き放題にオモチャにされて喜んでいる。
そんな状況に、河野は確かに気持ちが高ぶっていた。