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sex robot
【OL/お姉さん 官能小説】

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2-17

シンは、あの日以来動かなくなってしまった。


後にニュースで、女性向けセックスロボットに重大な欠陥が見つかったと発表された。


時折暴走行為を起こし、勝手に行為中の動画を拡散させたり、持ち主をレイプする事案まで発生してしまったのだという。


メーカーは懸命に自主回収を呼びかけてはいるが、モノがモノだけになかなか返品する人は少ない。


シンもまた、欠陥があったからあの日、突如暴走してしまったのだろう。


だが、たまたまとは言え、河野がシンを突き飛ばした事により彼は完全に壊れてしまった。


もし、壊れていなかったら、麗子はシンを返品していただろうか。


「……よし、もういいぞ」


麗子の頭を股間から離した河野は、勝手知ったるといった感じでバスルームに向かった。


ここでシャワーを浴びて家に帰っても、河野の妻には疑われることはない。


河野と麗子の会社は自社工場もあるので、24時間フル稼働の部門もある。


そこは仮眠室もあるし、シャワー室もある。


河野の部署も時に日付が越えるまで仕事をしている時があるので、会社でシャワー室を利用したと言えばそれまでなのだ。


二人はすっかり歪んだ性の世界に堕ちてしまった。


河野にとって麗子は、男らがこぞって夢中になるセックスロボットと同じ存在になってしまったのだ。


従順で、完璧な容姿で、自分好みにカスタマイズできる。


そして、麗子もまたそれで十分であった。


彼の一番にはなれなくとも、彼のセックスロボットになれた、それだけで麗子は幸せだったのだ。


河野のセックスロボット・麗子はこれからも彼の欲望のままに身体を捧げるだろう。


彼の為なら麗子はきっとなんでもする。


なぜなら麗子は生きたセックスロボットだから。


バスルームの扉がパタンと閉まるまで、セックスロボットとなった麗子は、じっと動かずにそれを見つめているのだった。


〜end〜



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