投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

官能小説へのこだわり
【その他 官能小説】

官能小説へのこだわりの最初へ 官能小説へのこだわり 3 官能小説へのこだわり 5 官能小説へのこだわりの最後へ

新作への思い-1

 「夕べは眠れたか」
重蔵は毛布にくるまって身を横たえる折原をみて言った。
「はい、よく眠れました」
「そうか、猪の突きはどうじゃった」
「凄かったわ、下着裂かれてしまって・・・重蔵さん若いのね」
「下着か、もうビリビリ破けてだめじゃ、俺の褌でも着けろ、あんたを仕留めて喘ぐお前さんの顔を見てたらますます元気になってな、今書いとるんじゃ」
「新作ですか・・・久しぶりね」
「これじゃ、闇の中の蠢きじゃ」

「どんな内容なの?」
「まあ読んでくれや、お前さんのようなグラマーで綺麗な農婦の物語じゃ」
折原は数枚書き上げた原稿を走り読みするのだった。
「複雑な関係ね・・・世間によくある話じゃないわね」
「まあな・・若い元娘の婿が暗闇に乗じて農婦(義母)に忍ぶ、拒むが最後には婿の要求
を聞き入れて交わるのだがそれを雇われの男に覗かれるのだ」
「まあ〜、重蔵さん好みね、それで」
「男のやきもちじゃ、若い男に先に寝取られるわけじゃ」
「でも三郎さんが夫にいる夫人ですよ」
「三郎は倒れてオナゴはもう抱けない、農婦はまだ50じゃ、まだまだしたい年ごろじゃ」
「どうなるの、三角関係」

「どうだかな、誰かこれを映像するといいんだが」
「重蔵さんいつか言ってたね、映画化するんだったら女優は橘雪子だとか」
「彼女は年増すぎる、今だったら高根綾か・・もう一人いるんだが思い出せん」
「フフフ・・私でどう」
折原はふざけた顔で言った。
「いいなあ、お前、尻幾つだ100ぐらいか」
「まあそんなところです、バストは93はあるわ」
「最高の身体じゃなハハハ」
「重蔵さんの好きな作家さんに松本清張さんや漫画家のケン月影さん、笠間しろうさんの名が出ていたけど」
「松本清張はいいな、奥が深い、人間や社会の深部を描いてる。あとは漫画家だが女の妖艶な肉体をデフォルメして描く腕は最高じゃ」
「そうなんですか」
ケン月影は時代物が多いい、オナゴは武家屋敷の奥方、身分が高いが男の方は下層の者たちで対照的でおもしろい、笠間しろうは縛りものが多いいが、普通のオナゴの肉体を生々しく描く最高だ。

「重蔵さんは清張さんとは対照的なエロ小説なんですね」
「清張の砂の器・点と線・鬼畜などおもしろい、俺の書くものはあまり受け入れられないマニア向けエロ小説、ほとんど中途で終わっていて不満のご意見もある、素人の作品だよ」
「夕べはごちそうさまでした、続編を書いてください」
「おい、褌を付けて帰って旦那に見せろ、意外と興奮するかもな」
「そうします」




官能小説へのこだわりの最初へ 官能小説へのこだわり 3 官能小説へのこだわり 5 官能小説へのこだわりの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前