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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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伝説君臨-4

しかし一地方で起こった事件に関してまさか警視総監がすっ飛んで来るとは驚きであった。余程頭に来たのだろう。若菜らしいと言えば若菜らしいが、おそらく一人で来たのだろう。悪い言い方をすれば警視総監としての自覚がないとも言える。

「この圧力で今回の事件の首謀者が高島謙也にとって捕まると都合の悪い者だって目星がついたじゃない。わざわざ容疑者を絞らせるような真似して浅はかな男だわ。まーその危険性を犯してまでも圧力をかけて来たと言う事はそれだけ自分の権力に自信があると言う事だろうけど、そーゆー奴、嫌いなのよね。何でも自分の意のままになると思ってる奴。そんな奴が次期首相候補??笑っちゃうわよ。だいたい高島はきっと誰かを助けたいんじゃない。自分の為よ。こんな事で失脚したくないんでしょ。させてやるわよ、失脚させてやるわよ。」

誰かに言っている訳ではないが、その怒りは全員にヒシヒシと伝わった。
「無理して捜査を続けたくない方は外れて貰って結構です。真実を追い求めたい方だけ捜査を続けてくれれば結構です。あ、でもマギーは強制だからね?どーせあんたは止めろと言われても止めないでしょ?」
急に話を振られたマギーはドキッとした。
「私にもやるかやらないかの判断をする権利はありますが、当然やりますよ。」
若菜はニコッと笑う。
「だよねー。じゃあ華英ちゃんも同じね?」
華英は若菜のツボを知っている。
「御意!!」
大門ハマりの若菜を見越して大門返しをする華英に若菜は親指を立てた。

「と、言う事で〜」
若菜は石山の顔を覗き込む。
「と言う事でじゃねぇよ、全く…。警視総監になっても変わらねーなぁ、お前は。」
溜息をついて笑った。
「良く考えたら高島に刃向かうより上原に刃向かう方が怖いからな。しょうがねぇ、警視総監様の方針にしたがうさ。それでいいか?みんなは!?」
全員が打ち合わせをしたかのように一斉に答えた。
「御意!」
と。しかしマギーだけが戸惑いがちに声が小さかった事を若菜は見逃さなかった。
「マギーちゃん、聞こえないよ??」
「(!?相変わらずメンドクサイ人ね!?)ぎ、御意っっ!!」
若菜は満面の笑みを浮かべて親指を立てた。

「刑事ドラマであるような汚い捜査が結構あるのは私が警視総監になってびっくりした事。でも私は許さない。シロクロははっきりさせたいからね。グレーは有り得ない。今回も間違いなく普通にやってればグレー案件になるわ。私はそんな警察を変えたいの。いや、変える。権力には絶対に屈しない。そのつもりでみんなも捜査に当たってね。」
「御意!!」
異論を唱える者はいなかった。トップが方向性をしっかりと示すと下は動きやすい。刑事らは全員、同じ方向へ進もうとしていた。


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