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「悪魔の少年」
【ショタ 官能小説】

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@殺人事件-2

この日も学校で酷いイジメにあった。翔太の虫の居所が悪く八つ当たりされたのだ。
そして堪らず自宅まで逃げ帰ったのだ。たまたまパート先から昼食をとりに帰っていた母がいた。
顔を見た途端、ぽろっと涙の粒が落ちた。
母はいつものように我が子を豊満な胸に抱き寄せた。
息子はその胸を触りながら2年前の出来事を思い出していた。
幼くして父を亡くし母一人子一人の生活が続いていると親離れ子離れが難しくなるのだろう。
中学生になっても入浴は母と一緒だ。
二年前の入浴時に母は腫れ上がった背中を見つけていつものように息子を抱きしめた。
いつもと違うのは二人とも全裸だったということだ。
豊かな胸をさすっていると乳首がどんどん固くなり大きくなったのだ。
乳首を転がしながら母の顔を見た。うっとりと微笑む母を見て気持ちいいんだと判断した。
性的な反応とは知らず肩揉みの時の気持ち良さと同じ類だと思っていた。
その時母香織は32歳、健一は11歳であった。
香織は結婚するまで男を知らなかった。というより恋愛経験もなかった。
要するに美人とはほど遠い容姿でむしろ醜女の部類に入るだろう。
夫により女を開花させられ健一が生まれた。だがその幸せも僅か1年で消えた。
それ以後男と睦む事も無く子育て一筋に生きてきた香織にとって10年ぶりの快感であった。
いけないいけないと思いながらもその誘惑からは抜け出せずにいた。
健一がいつものようにブラの隙間から手を入れようとした時「健一。駄目よ。私仕事に戻らなきゃ。」

翌日「放課後、野球部の部室へ来い。」と言われて行ってみると古い野球道具が積まれ「自宅へ運べ。」だった。
スパイクやユニホームはボストンバッグに詰めバット5本は束ねて肩から吊るした。
空いた左手には古いボールの入ったポリバケツだ。
結構きつくて何度か休憩を取りながらやっとたどり着いた。
「まぁ。また息子に命令されたのね。私からも叱っておくわ。道具は玄関先でいいわ。」
その言葉を聞いたのは2回目だ。奥へ入ろうとしたところで話しかけた。
「おばさん、お友達の本屋さんが殺されて悲しいでしょうね。」
その一言で態度が一変した。「田所君。美味しいケーキがあるの。お礼に食べて帰りなさい。」
田所は健一の苗字だ。リビングに通されソファーに腰かけた。
「私、本屋さんとは赤の他人よ。なぜ友達だと思ったの?」
「僕、おばさんと本屋のおじさんが二人っきりで話しているのを見たんだ。」
「それは何かの間違いよ。世の中にはよく似た人がいるからね。」
(そんな事無いよ。僕その時の写メまで持っているんだよ。)言いかけて黙った。
「それよりそんな事、他の人に話しちゃ駄目よ。君の勘違いなんだから。」
(おばさんどうして隠すんだよ。)またもや健一の脳が発言にブレーキをかけた。

捜査一課の多摩川警部はデスクで頭を抱えていた。
簡単に終わる事件のはずだった。
殺人現場は本屋の裏庭。三方を囲まれ見通しは悪いが外から見える場所だ。
裏口から犯人のげそ痕が往復しその型もはっきりと取れている。
ナイキの24cmスニーカーと判明していた。一般に売られているものだ。
成人男性で足のサイズ24cmの人は少ない。
犯人は多分女か少年。凶器の金属バットも残されている。
動機は怨恨。そこまで分かっているのに事件の解明が一向に進まないのだ。
もう一度近所の聞き込みから始めた。親しい女性を探すためだ。


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