立花文恵(34)-13
文恵にとってこの刺激は、通常比どれほどになる倍率だろう。
我を忘れて「おまんこ」コールを連発した文恵を、俺は現実に引き戻した。
悟さんに正面から向き合う格好でドッグスタイルを取らせ、俺はその尻側についてびしょ濡れの下着を脱がせていた。
「本当に一度も舐めたことないんですか?」
悟さんに問いかける。
「ええ……」
「どうしてです? 文恵のまんこ、そんなに臭いとか?」
「そっ、そんなことはない!」
我が名誉を傷つけられたように必死で否定する悟さんだった。少々酷いことを言いすぎたか。しかしプルプルと全身を震わせる文恵の羞恥ぶりを見ていると、これくらいの言葉責めもスパイスとして効くようだと思えた。
「男がチンポ舐められて気持ちいいように、女の人もクンニされたら凄く感じてくれるんですよ? ましてや好きな人にじっくり舐められれば、文恵さんだって嬉しくて快感がぐんと増すと思うんですけど」
「いやっ……その、最初は抵抗があったんですが……そのうちに、文恵のそこを舐めたいという気持ちも湧いたりして……でも、急にそんなことをするようになったら、変に思われるんじゃないかと……」
「そういうことですか。文恵、聞こえた? 悟さん、クンニしたかったんだって。でも優しすぎて、文恵をびっくりさせたくないから我慢してたみたいだよ?」
実に羨ましくなるような夫婦関係だ。
互いを想い、気遣いを働かせるが故に、性生活はややマンネリ気味になってしまっていたとは皮肉だが、この夫婦は意を決して大きな冒険に出た。よくぞ、俺を介入させることに踏み切ったものである。
文恵に対する淫心丸出しで乗った俺だったが、二人の愛情たっぷりな睦まじさを見るにつれ、協力者として張り切ってやりたい気分が強くなった。
俺が刺激剤となって性の世界を広げてやれば、二人はますます固い絆で結ばれ、揺らぎのない最高のカップルになるのではないか。おこがましい考えかもしれないが、俺の欲望も満たされて夫婦の情も深まるなんて、いいことづくめの火遊びである。
「よかったね文恵。これからは悟さん、思いっきりベロベロまんこ舐めてくれるよ?」
ひん剥いた文恵の股間は、意外と毛深かった。
黒い茂みは亀裂周りを覆って、会陰までしっかり取り巻いていた。
ぷんと鉄分の匂いが香ったが、そこまで気にならない控えめな臭気だった。
「でも初のクンニは俺が頂くから、勘弁してね?」
そう言って俺は、べろぉん、と長いスパンを取り文恵の股全体を舐め上げた。
クリのあたりから、色艶のいいラビアに満ち溢れる雌蜜をすくい上げ、そのまま肛門まで一直線に頂戴した。
「あ、ひゃあんっ!」
首を反らせて文恵は可愛い声で鳴いた。
もう一回、同じ範囲をベロ舐め。
「ひゃううぅっ!」
「気持ちいいの? 悟さんに向かって言ってごらん。おまんこ舐められるの気持ちいいですって」
「あっ……はあぁっ!」
「喘いでないで言うの。ほら。悟さんにもこうしてグチョグチョまんこしゃぶって貰いたいんだって気持ち、文恵さんからもはっきり伝えてあげて」
肉溝の間へ舌を分け入らせ、しょっぱい汁が粘っこく溜まる膣孔をえぐった。
むせび泣くようなよがり声の隙間から、文恵は切れ切れの言葉を吐いた。
「あなた……ごめんねっ! 寿くんに舐められて、気持ちよくなっちゃってるぅ……おまんこペロペロされて、気持ちいいのぉ……あなたにも、ペロペロして貰いたい……はぅっ、んうぅ……!」
シーツを掴み締めて、快感に浸る文恵だ。
「今どうされてるか、悟さんに言ってごらん? どこを、どんな風にいじられてるかな?」
クチュクチュと水音を響かせ、膣孔を舐め立てる。