そして開いた娘-1
【そして開いた娘】
「そうね。2人が裸なのに、あたしだけパジャマ着てたらおかしいよね。よし、脱いじゃえ」
驚く高志を他所に、真希はその提案に楽しそうに同意した。
(本気か?)
口をあんぐりと開けた高志に女体を向けたまま、真希はパジャマの上着のボタンをゆっくりと外し始めた。
その指先は今まで触れていた部位の状態を示すように、じっとりとぬめりを帯びていた。その雌の香りが高志の鼻腔を刺激した。
ボタンを外し終えた真希は、左右それぞれの前襟を掴んだ。
ゴクリ…
高志の生唾を飲む音が響いた。
今まさにその手が開かれる。その高志の予想に反して、真希は逆に肌が隠れるように、前襟を掴んだまま胸の前で腕をクロスした。
「やっぱりやめようっと」
みるみる内に、高志の表情が雲っていった。
「うふふ、でも可哀想だからちょっだけサービスしちゃう。はいどうぞ]
そんな高志をからかうように、真希は、上着の前襟を掴んだ手を、一瞬左右に開いて胸をチラリと見させた。
真希の動きに合わせて、高志の目が一瞬大きく見開き、胸が隠された直後に小さくなった。
「あはは、お父さんたらなんて顔してるのよぉ」
「『なんて』って…」
自分がどんな顔をしてたなんか、この状況でわかるはずはなかった。しかし、真希の乳首が、一瞬しか見れなかったことが物足りなかったのは確かだ。
「うふふ、はい大サービス」
真希はクロスした腕をパっと開いて胸を晒して左右に振ってみせた。
「じゃーん、あたしのおっぱいでーす」
(上手いわね。これならあたしでも真希のおっぱいにのめり込みそうよ)
真奈美は、男のスケベ心を手玉に取る真希の技に感心した。
発達途上の胸は、真奈美より張りが感じられ、ピンク色の乳首が幼さを醸し出す一方で、真希の性的興奮を示すように硬くなっていた。
「どう?おっぱい、大きくなったでしょ」
乳房を下から持ち上げながらの質問に、高志はカクカクと頷いた。
「じゃあ、次は下ね。ここはちょっと恥ずかしいから後ろを向くね」
真希は立ち上がると、くるりと回り、高志に背中を見せた。
高志の視線からまた乳首が隠れたが、今度は残念に思わなかった。
(まさか、本当に脱ぐのか…)
乳首以上のモノが見れる。その興奮は乳首が見れない物足りなさを上回った。
「じゃあ、一気にいくよー。はいお尻〜」
真希は高志に尻を向けたまま、パジャマのズボンに手をかけると、一気に下着ごとずり下げてペロンと尻を出した。
「ううっ…」
弛みのない尻は、一緒に風呂に入っていた頃の幼児の態ではなく、発達途上でありながらも女の尻になっていた。高志は成長した娘の尻に興奮した。
一方尻を晒した真希の方も、父親の視線で、自身の女体が興奮を覚えていることに驚いた。
(やだ、お父さんなのに…)
実際、部屋に入る直前まで、両親のセックスなんかは見たくないと思っていた。真奈美の後ろめたさ解消のために、仕方なく協力しているつもりだった。