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「史乃」〜それから〜
【父娘相姦 官能小説】

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第二話-8

 「史乃……。お前。」
 「これでいい?じゃあ、今度はお父さんの番だよ。」

 史乃は再び、寿明の傍らに近づいて跪く。周りの空気が動き、寿明の鼻腔に史乃の身体から発散される、ミルクのような匂いを感じた。
 抵抗が止んだ父親を見る史乃の眼が、微かに笑っている。その眼の奥に妖艶なる輝きが宿っている事を、寿明は見逃さなかった。
 史乃の手がズボンに掛かり、ウエスト部から両手を差し入れて来た。
 寿明の眼は、動く度に揺れる乳房を捉えて離さない。
 とうとう、ズボンとパンツが床に降ろされ、寿明の勃起した陰茎が、史乃の面前に晒された。
 はち切れんばかりに大きく、反り返った陰茎は、先程よりも硬さを増しているように見えた。
 思わず、俯く寿明。その時、顔を上げた史乃と視線が重なった。

 「私の裸に反応したのよね?」

 父親の熱り勃つ陰茎が放つオスの臭い──。初めて、その臭いを嗅いだ途端、史乃は自らの身体が変質していくのを感じた。
 鼓動が耳にまで響き、血が頭に昇っていくと共に、意識が遠のく感覚に見舞われた。
 やがて下腹部にわずかな疼痛を覚え、徐々に下腹部全体が熱くなる感覚に見舞われ、とうとう秘裂を濡らすに至った。

 史乃の変化は、寿明も気づいた──。紅潮した頬や耳、それに首から胸許の白い肌が薄紅色に染まっている。何より、その眼差しは妖しく輝き、息遣いが粗くなってきた。

 「史乃……。」

 身体から発していたミルクのような匂いに混じって、欲情した女が放つ甘い匂いがした。
 正に、夢で見た通りの状況になっていた。

 「こんなにして……。」

 史乃の白い指が、寿明の陰茎に触れた。

 「お、おい!辞めろ。」
 「あの日も……。お父さんは私の名を呼びながら、一人でしてたよね。」

 寿明の全身が総毛立つ──。隠してきたつもりだった異常な性質を、ずっと前から娘が知っていたとは。気恥ずかしさに見舞われながらも、寿明の興奮は逆に昂っていく。

 「お父さんは……。妄想の中で、私とこうなりたかったんだよね?」

 史乃は熱り勃つ陰茎に手を添え、ゆっくりと前後にしごき出した。
 途端に寿明は、齎(もたら)される快感に身を仰け反らせた。

 「辞めろ……。史乃。お前と、こんなことを。」
 「どうして?エッチな本を片手に、私の名を何度も呼んでたじゃない。こういう事がしたいと思ってたのよね?」

 前後する動きが速くなりだした。
 陰茎を見る史乃の顔に笑みが浮かんでいる。まるで、初めて与えられた玩具を一心不乱に遊ぶ子供のようだが、その眼は邪気を含んでいる。


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