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「史乃」〜それから〜
【父娘相姦 官能小説】

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第三話-24

 「もう辞めて!そんな事したら、由美が死んじゃう。」

 その時、史乃は我慢出来なくて言ってしまった。
 金城は動きを止め、呆れたような眼で史乃を見た。

 「自分の立場が判ってんのか?まったく……。」

 そして再び、金城は腰を振り出した。

 「──お前みたいな、お嬢ちゃんには判らんだろうがな。こいつは、俺にこうやって犯されるのを、何より悦んでんだぜ。」

 金城は、そう言って更に速く腰を振り出し、遂には、苦悩の表情を浮かべて何度となくうめき声を挙げると、由美の顔を股関へと引き寄せて、がくがくと身体を震わせた。
 至極の表情を浮かべる金城。その態勢のまま、動こうとしない。十秒……十五秒……二十秒と過ぎていく中で、史乃の不安はどんどん膨らんでゆく。

 「辞めて!由美が死んじゃう。」

 涙ながらに訴える史乃。その声が届いたのか、金城がゆっくりと離れた。
 射精しても尚、熱り勃ったままで唾液塗れの陰茎が表れ、由美の顔を見た史乃は愕然とした。
 あれだけの辱しめを受けながら、由美の顔は悦楽の笑みを浮かべていたのだ。

 「判ったかい?お嬢ちゃん。男と女の関係なんてな。お前が思ってるほど単純じゃないんだ。
 こいつは、俺とセックスする為なら、何だってやる女なんだよ!」

 そうして、今度は金城の陰茎が、由美の花弁を奥深くまで貫いた。

 「あああっ!ぐうあっ!おおあっ!」

 ベッドが軋む音と連動して、由美の発する獣のような艶声と異様な匂いに、史乃は動揺を隠せない。初めて、男女の激しいセックス場面を目の当たりにし、史乃は、その場から逃げ出したい衝動に駆られた。
 二人の関係を否定しながら、自分が寿明に望んだのは、彼等と何ら変わらないと悟った事で、自分自身が判らなくなっていた。
 背を向けて固く目を瞑るが、耳と鼻、そして全身に響いてくる振動によって、史乃は妄想の中で、寿明とのセックスを想像していた。




 「史乃〜それから〜」第三話 異様なる人々 完


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