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「史乃」〜それから〜
【父娘相姦 官能小説】

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第一話-3

 (何とかしないと、このままじゃ。)

 朝からシャワーを浴びるのは日課だから誤魔化せる。家事全般を任され(実際は、お互い暇な時間帯に分担してやっている。)、洗濯機のおかげで干す手間は要らなくても、夏でもないのにシーツを毎日洗っていたら、やがて寿明の知るところとなるのは間違いない。
 その時に、まさか「お父さんとセックスしてる夢を見て。」なんて、口が裂けても言えない。

 (私、欲求不満なのかしら……?)

 夢は願望に深く拘わる──。実現してはならない事だと心に固く封印したとは言え、絶ち切ってしまえる程、史乃は強くなれない。
 だからこそ燻り続ける想いが夢となって顕れた。

 「う……。うん。」

 史乃の指が恥毛をなぞり、秘裂を弄った。
 そこは未だ、余韻があった。
 自らの指で慰めながら、脳裡に焼き付いた夢を思い起こしていく。寿明の腹上で、その逞しい陰茎が史乃の膣内を掻き回し、快感に酔いしれた夢を。

 「ああっ!あっ。」

 秘裂付近の強い痛みと、下腹部に痺れるような感覚を受けながら、史乃は一つになれたことが心嬉しく、もっと密着したい思いから、寿明の肩に腕を回して頬を寄せた。
 どちらからともなく口唇が触れ、何度となく重ね合わせると、やがて舌を絡めていた。

 (お父さん、お父さん!)

 夢の中の史乃が絶頂を迎えると、現実の史乃も身体をガクガクと震わせた。
 下腹部の奥で、内臓がせり上がるような感覚と共に、知らず々に腰が前後する。やがて短い矯声を挙げた後、力なく膝から頽(くずお)れた。
 バスルーム内を粗い吐息が満たす。が、幸いにもシャワー音が、一切を掻き消していた。

 「このままじゃ、私……。」

 史乃は、床にへたり込んだ姿勢のまま、何かを決意する。その眼は“あの時”同様、妖しく輝いていた。





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